大学パンフ

2016.3.16

「心理学」ってナニ!?

Hand with marker writing the word Psychology

人間の心の動きや行動の原理を解明する学問が、心理学です。1~2年次の間は、人々の心理の一般的な特徴を研究する「基礎分野」を、3~4年次で特定の場面での心の動きについて研究する「応用分野」を学習するのが一般的となっています。それぞれの分野における学問の一例は以下のとおりです。

 

「基礎分野」

 

・ 発達心理学
 人間の成長過程における、精神発達のしかたを研究する学問です。

 

・ 社会心理学
 「コミュニケーション」といった、社会における個人の心の動きや行動を研究する学問です。

 

・ 認知心理学
 知覚の仕組み(どのように物事を記憶するか、どのように考えたことを言語化するか)といったプロセスを研究する学問です。

 

「応用分野」

 

・ 教育心理学
 子どもを指導する過程で起こる現象を、心理学の見地から分析し、よりよい教育の方法を探究する学問です。

 

・ 臨床心理学
 心に悩みを持つ人に対し、カウンセリングや心理療法をおこなうための方法を学ぶ学問です。

 

・ 犯罪心理学
 犯罪者の行動・心理を分析する学問です。

 
 

①将来の進路

 

学校や起業、病院、福祉施設などで、「カウンセラー」として活躍する人がいます。「臨床心理士」の資格をとるために、大学院に進む先輩も増えてきているようです。

 

しかしながら、臨床心理士は国家資格でないため、待遇があまり良くないという課題点があります。そのため、普通のサラリーマンや公務員として一般企業に就職する人もいます。

 

②心理学を学べる大学は少ないってホント?

 

一般的に、心理学を学ぶことができる大学の数は多くないといわれています。

 

実際に、データを見てみましょう。関東地方の大学の総数は、255校あります。(※2014年度。参考:ナレッジステーション)その一方で、関東地方において心理学を学ぶことができる大学は、99校です。そのうち、心理学を専門的に研究できる「心理学部・学科・コース・専攻」を設置している大学は、39校となっています。(参考:日本心理学会

 

15年ほど前までは、心理学部・学科はとても人気があり、大学によっては約30倍を超える高倍率の入試になることもありました。現在、人気は落ち着いています。しかし、心理学を学べる大学の総数自体が少ない分、志望する高校生にとっては、一回一回の入試に気が抜けない状態になると言えるでしょう。しっかりと受験勉強を進めることが求められています。

 

(※ 文中の「心理学を学べる大学」とは、日本心理学会会員が5名以上所属している大学,または2012年10月―2014年9月までの日本心理学会認定心理士の審査数が20名を超える大学を指しています。)

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