国際社会に存在する問題の解決に向けた学問。幅広い視点から国際関係についての研究をおこないます。 国際関係学部(学科)を設置している大学の多くは、海外・国際社会で活躍できる人材の育成を目標に掲げています。そのため、語学力の養成はもちろんのこと、世界の国々の事情や、国際的な政治、経済、法律の知識を身につけるための講義もさかんにおこなわれています。 国際関係学で学ぶ学問の一部をご紹介しましょう。
・ 国際政治学
人権問題、環境問題、戦争や平和といった国際的な政治について研究する学問です。
・ 国際法学
外国の法律や、国家間で結んでいる条約について学ぶ学問です。
・ 国際経済学
一般的な経済理論を学びつつ、各国の経済状況・経済政策を個別に研究する学問です。
・ 比較文化論
国と国同士の文化を比較しながら、それぞれの特徴を見極め、理解を深める学問です。
・ 国際協力論
政府間、多国間、民間でおこなわれている国境を越えた援助や協力活動について学ぶ学問です。
①将来の進路
「商社」のような、海外とやりとりすることが多い企業に就職し、国際的視野と語学力を活かした職種に就職する先輩がいます。外交官や国連の職員、国際的な弁護士、国際法務の担当者といったエキスパート的な職業に就き、活躍する人もいるようです。
②海外留学で大事なコトって?
国際関係学を学ぶ学生は、海外留学をすることも多いです。あこがれの海外での生活。でも、日本とは文化が違うため、困ってしまうような事態に遭遇する高校生もいるそう。
高校生がホームステイ時に、困ったこととして以下のような話が聞かれます。
「頻繁にお手伝いをさせられた」
「私物を子どもに勝手に使われた」
「電話を使わせてもらえなかった」
見知らぬ土地でこのような事態に遭遇すれば、困惑してしまうのは当然のことだと思います。こんな時の解決策としては、「自分の意思を表明する」ことが大事なのではないでしょうか。
たとえば、「○時まではお手伝いをしますが、それ以降は自分の勉強がしたいので、手伝うことができません」と言えばいいのです。
日本人同士のコミュニケーションは、言いたいことを言わなくても伝わるものです。
しかしながら、海外の場合は、自分の考えをしっかりと言葉で伝えないと、何を考えているのかわからないと思われてしまうこともあります。たとえ英語で伝えるのが難しくても、意思を伝えようとする姿勢が大事です。
感謝すべきとき・うれしいときは、しっかりと「笑顔」を見せるといいでしょう。