大学パンフ

2016.4.20

「政治学」ってナニ!?

Total Solar Eclipse 4
 

人間が生きる社会の秩序の形成のために重要な役割を占める「政治」。人々が満足する政治のあり方、公的な組織のあり方について考えるのが政治学です。
政治学を専攻した場合、おおよその学校で以下のようなカリキュラムに沿って学んでいくことになります。1・2年次には、政治学の理論や歴史といった、マクロの視点からの政治を学習します。3年次以降になると、国や地域的別の政治について研究し、政策・行政分野では、地方自治論、行政法、といった政治にまつわる具体的な手法や法律について学びます。

 

大学によっては、特色のある講座が用意されています。たとえば、「ロシア&東欧」「アフリカ」といった細かい地域別に政治について学ぶ講義や、フィールドワーク(実地調査)として実際の選挙現場に取材に行ったり、地方自治体の職員や政治家の秘書を体験したり、省庁や外国政府・大使館で研修を受けたりすることもあるようです。

 

①将来の進路

 

政治家はもちろんのこと、行政に関連する国家公務員や地方公務員になる人もいます。また、政治の知識は幅広い業種で活かせるため、金融関係やメーカー、マスコミといった多種多様な就職先で先輩たちが活躍しています。

 

②政治学で学習する「ゲーム理論」って?

 

政治学で学ぶことの多い「ゲーム理論」をご存知ですか? 複数のプレイヤーが参加するゲームで、参加者がどんな考えで、どう行動するかを、条件に基づいて予測・分析するものです。

 

この理論を使えば、政治における課題点を研究し、解決方法を探ることができます。たとえば、「政治的には日中関係は悪化しているものの、”爆買い”の中国人が存在するなど、市民レベルでは活発な交流がある」という話があります。「そういった交流が戦争回避につながる要因になるかもしれない」と考えたとき、日中間における実際の貿易量、人の交流の頻度、戦争の発生確率の変化といったデータを統計的に分析していけば、仮説が正しいかどうかを検証することが可能になるのです

 

政治学においては、ゲーム理論以外にも政治について科学的に考察することができる理論がさまざまあります。興味を持った人は調べてみてくださいね。

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