大学パンフ

2016.5.25

職ナビ!~編集者~

 

「編集者」は書籍を制作するプロ。書店に並ぶ本や雑誌は、編集者の活躍によってつくられているのです。
仕事内容は、所属する会社や本によって違うのですが、ここでは一般的な編集者の業務について紹介します。

 

本をつくるプロといっても、通常、編集者が実際に文を書くことは少ないです。では、どのような仕事をしているのかというと、本の企画を練り、外部のスタッフを集めて指示を出すのです。
例えば、ライター(文章を書く人)に執筆、カメラマンに撮影、デザイナーにデザインをそれぞれ依頼します。

 

編集者の仕事の1つに、ライターの育成があります。ライターが書いた文章に対して、朱入れ(赤ペンで内容を直すこと)したり、悪い所を指摘したり、褒めたりすることにより、その人のスキルを伸ばしていくのです。
ライターが力をつけて、よい文章が書けるようになれば、本のクオリティは上がるので、編集者は積極的に育成を図ります。
ただし、ダメ出しがきついとライターはやる気をなくしてしまいますし、不明瞭な指示を出すと不信感を与えることになるので、難しい仕事でもあります。

 

また、ライターを始めとした複数のスタッフの作業の進行状況の確認をしたり、〆切に間に合うように制作物の訴求をしたりするのも、重要な業務の1つです。

 

①編集者になるには?

 

編集者になる方法は、大きく分けると2つあります。

 

(1) 出版社への就職
給与が高めであるのが特徴的。ただし、大手出版社に就職する場合は、高い学歴が求められるのが実情です。

 

(2) 編集プロダクションへの就職
編集プロダクションは、出版社から仕事をもらって、本を制作する会社のこと。出版社と比べると給与は高くないことが多いのですが、編集者自身が文章を書く機会も多いため、ライターの仕事もしたい人には向いています。

 

上記以外にも、「フリーランス」といって企業に所属せずに、編集者の仕事をする方法もありますが、出版社や編集プロダクションで経験を積んでから、退職し、独立する形が一般的です。
高校生で編集者を目指す場合は、まずは4年制大学に入学することを目標にするといいでしょう。文章について学べる「文学部」が出版社・編集プロダクションへの就職に有利と言われています。

 

②編集者に向いている人

 

作文や小論文が得意な「文章力」がある人には向いている職業です。基本的に文章はライターが書きますが、編集者自身に文章力がないと、ライターの文章の良し悪しは判断できないし、育成することも不可能だからです。

 

企画を考えることの多い仕事なので「発想力」を持つ人にも向いています。
また、自由な発想を支えるために、編集者はいろいろなことに興味・関心を持つことも大事。最新のトレンドを追うことが得意な人は編集者を目指してみてはいかがでしょうか?

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