大学パンフ

2016.3.16

「歯学」ってナニ!?

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歯や口腔(口の中)にまつわる病気の予防と、治療をおこなうための研究をおこなう学問です。歯学を学ぶ学生たちは、最終的には歯科医を目指します。

歯学の分野は、「基礎歯科学」と「臨床歯科学」にわかれます。それぞれの内容は以下のとおりです。

基礎歯科学 口腔にいる細菌、口腔の病気、口腔の生理について学びます。同時に、歯科材料の開発、薬物の作用、歯型や歯列の解剖学的なしくみも研究します。
臨床歯科学 「基礎歯科学」の知識をベースとして、実際に診断や治療をするための方法・薬品・設備について研究する学問です。具体的には、模型を使って、歯を削る・修復する練習をし、義歯を製作する方法を学びます。また、歯茎や骨の外科治療の方法、歯列矯正の方法、乳歯の治療方法といった分野も勉強します。

①将来の進路

卒業生のほとんどは歯科医師国家試験を受けます。合格した後、歯科医院などで1年以上研修医(医師のタマゴ)として働いた後、晴れて歯科医師になることができます。

歯科医師国家試験の合格率は、大学によってバラつきがあります。50%を切ってしまっている大学があるのも事実です。受験する前にしっかりチェックする必要があるでしょう。(参考:歯科医師国家試験合格率)

歯科医師過剰問題

日本の歯科医院は乱立しすぎているといわれています。現在、歯科医院は、全国に68,000件以上存在します。(※平成25年度・日本歯科医師会調べ)ちなみに、日本のコンビニの数は、約53,000件。(※平成27年11月・日本フランチャイズチェーン協会調べ)つまり、コンビニより歯科医院の件数のほうが多いということがおわかりいただけると思います。

このような事情を受けて、国は歯科医師国家試験を厳しくし、合格者を減らし始めました。以前は、全体で90%を超えていた合格率が、2015年には63.8%までに引き下げられています。歯学部に合格した学生は在学中も気を抜かずに、しっかり勉強していかなければいけないのです。

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