大学パンフ

2016.5.20

職ナビ!~司法書士~

法律関係の「士業」(名称の最後に「士」がついていることが多い専門的な仕事)では、弁護士の次に難関資格であるといわれている司法書士。法律関係の業務をおこなう仕事ですが、弁護士とどのような違いがあるのでしょうか?

 

弁護士は、主に裁判において被告人・被告の弁護をするのが仕事ですが、司法書士は「書士」の名のとおり書類作成の専門家なのです。
特に仕事の割合として多くを占める業務が「登記」。土地や建物の所有権を明確にする「不動産登記」、会社を設立する際に必要な書類の作成をする「商業登記」といった法律関係の書類をつくる作業をおこないます。

 

その他の仕事として、需要が高まっているのが「簡易裁判所における訴訟の代理」。
「認定司法書士」の資格をとると業務が可能になります。近年、訴訟や民事事件の件数が増え続けているため、本来は弁護士がおこなう業務を認定司法書士も担当できるように法が改正されました。

 

司法書士の資格で開業するのは、弁護士よりも難しいといわれています。しかし、その代わりに就職先は引く手数多です。一般企業の法務部(法律関係の部署)や、法律事務所などに就職する人が多いです。

 

①司法書士になるには?

 

司法書士になるには、国家試験である司法書士試験に合格することが必要です。受験するのに学歴や年齢制限はないですが、非常に難易度の高い試験で、合格率はおよそ2~3パーセントとなっています。独学で合格するのは難しいため、専門学校に通い、知識を身に付け、試験の対策をする人がほとんどです。

 

試験に合格した後は、全国にある司法書士会に登録し、研修を受けた後、司法書士としての仕事を始めることが可能になっています。

 

②司法書士に向いている人

 

法律に関する書類を作るときはミスがないように、細心の注意をはらうことが必要です。そのため、作業に正確性がある人は向いていると言えるでしょう。例えば、テストの際にケアレスミスの少ない高校生は司法書士の適正があるかもしれません。

 

また、企業に所属せずに、開業して一人で働く際は、自分で顧客から仕事を得ることが必要になります。そのため、「営業力」がある人も向いています。高校生の場合、大学生になったときに営業系のアルバイトをして、営業力を伸ばすといいでしょう。

PAGE TOP