鹿児島大学 大学案内2018
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地域の特性を活かした教育でTOPICS 海岸測量実習は、日置市吹上浜で海洋土木工学科の3年生を対象として行われます。選択科目でありながら、学科のほとんどの学生が参加し、本学科の前身である海洋土木開発工学科創立時から続く伝統のある実習です。 砂浜や砂丘といった高低差のある自然の中で測量を行い、土木工学の基礎である測量技術を身に付けることが目標です。また、海岸での観測や調査を通して、自然現象に対する理解を深めます。 実習は、夏期休暇中に2泊3日にわたって行われます。学生たちはグループに分かれて地形測量を行い、自らの力で地形図をつくり上げます。その他には、ドローンを用いた写真測量や海浜測量、斜面縦断観測、さらに海浜流や海岸特有の気象現象の観測などを実習しています。実習終了後は完成させた地形図とレポートを提出し、評価が行われます。 実習の期間中、夜は教員が学生と面談し、履修の指導などを行っています。学生が将来のことを相談したり、4年次から所属する研究室についての詳しい話を聞くことができる貴重な機会。学生と教員が寝食を共にし、共同作業を通じて協調の精神を養うことができます。 離島・地域医療実習は、6年生を対象に約2週間にわたって行われる実習で、平成19年度から必修化されました。全ての学生が離島での実習を経験する大学は全国でも少なく、南北600kmといわれる鹿児島県の地理的特性を活かした取り組みと言えます。 受け入れ先は、上甑島、下甑島、種子島、屋久島、奄美大島、沖永良部島の診療所や病院、その他県内のへき地医療を担当する診療所や鹿児島市の在宅医療クリニックなどです。実習では、離島医療やプライマリケア、在宅医療の現場を「見て、感じて、考える」ことを通じ、離島医療や地域医療の仕組みや医師の役割を学ぶことが目標となります。実習後はさらに勉強することの必要性を痛感し、学習意欲の増す学生も多いようです。学生は実習先で、問診や血圧測定など医師の手伝いをしながら、離島・へき地医療の現場を間近に見て学びます。また、医用データ管理システムなどを用いた遠隔医療の体験やe-Leaningを使った学習もできます。学生からは「離島勤務への思いが一層強くなった」「患者さんとの触れ合いが大切ということの意味を学ぶことができた」などの感想が寄せられ、有意義な実習であることがうかがえます。医学部離島・地域医療実習工学部海岸測量実習51KAGOSHIMA UNIVERSITY 2018地形測量の様子(ドローンから撮影)離岸流の可視化実験(ドローンから撮影)離岸流によりできた蛍光塗料のすじ※自然環境に害のない蛍光塗料です

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