鹿児島大学 大学案内2018
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主な学びの分野土木工学、海洋工学35KAGOSHIMA UNIVERSITY 2018本学科の特色は、土木工学に海洋学を融合した学際的な工学の一分野である海洋土木工学を取り扱い、全国の大学法人の中では鹿児島大学にしかないユニークな学科という点です。陸上のみならず海洋環境にも深い理解を持ち、これらの環境に対応する土木工学に関する知識と判断を有する人材を輩出しています。また、学部4年に大学院(前期2年、後期3年)を加えた教育によって、最新の海洋土木工学の技術や知識を有する高度技術者・研究者の育成を目指しています。現代社会において人々が社会生活を送るためには、橋やトンネルなどの構造物が常に安全であることが重要であり、地震や津波などにも耐え、長持ちする構造物を建設し、維持していくことは、土木工学の重要な使命の1つです。私たちの研究室では、海水や波浪の影響を受けて劣化が進み易い海洋環境においても、構造物が健全な状態を維持していくために必要な技術を研究・開発しています。その中で本研究室が開発したものの1つが、“ シラスコンクリート”です。南九州に大量に存在し、土砂災害の元凶ともなって厄介者のイメージが強いシラスを用いて製造するシラスコンクリートは、海洋環境や温泉環境のように構造物が傷みやすい環境で用いることで、構造物の寿命が明らかに延びることを確認しています。また、最近ではシラスコンクリートを用いた住宅の施工実績など、建築分野での利用拡大を図っています。研究テーマ 海洋環境や温泉環境下の構造物の長寿命化と維持管理、シラス等未利用資源の建設材料への有効活用 等海洋土木工学科 教授武若 耕司担当講義 建設材料学 海洋コンクリート工学 土木技術者倫理 Advanced Concrete Material厄介者を資源・素材に変えて、地域の社会基盤の強靱化を図る工学部研究室レポート後輩に対してメッセージをどうぞ!私の鹿児島大学での思い出を改めて振り返ると、大学4年から大学院2年にかけての3年間の研究生活が一番の思い出として挙げられます。当時は、コンクリートの品質改善に関する研究を行っており、無我夢中で研究に取り組んでいました。この研究を通して、一つのことに没頭し、新たな課題を発見し、そして成果を得ることの楽しさを学び、社会人となった今でも、この経験が生かされています。現在、社会基盤の維持管理技術の研究開発に従事しています。この仕事は、道路や橋、港湾、空港などの社会基盤施設を劣化や老朽化から守るお医者さんといえばイメージし易いかもしれません。国の経済や国民の生活を支える社会基盤の整備に係る今の仕事に大変やりがいを感じており、今後も活発的に取組んでいきたいと考えています。最後に、日々の受験勉強は辛いものですが、将来を見据えて目標を持って受験勉強をすることが大切になると思います。そして、あなたの将来目標を実現するだけの環境を鹿児島大学は有しています。応援しています。海洋土木工学科 前田建設工業株式会社畑野 貴洋 平成25年度卒業鹿児島県立加世田高等学校出身Real Voice卒業生の声本学科の教育カリキュラムでは、学生と教員が寝食を共にする海岸測量実習など、実践教育を多く取り入れています。教育・研究の特色◎高等学校教諭一種免許状(理科,工業) ◎技術士 ◎技術士補 ◎測量士◎測量士補 ◎施工管理技士取得可能な資格▲シラスコンクリートを使用して温泉環境下に建設された丸尾の滝橋▲建築分野におけるシラスコンクリートの適用事例(駐車場)土木工学に海洋工学が加わった学際的分野。「海を活かす」のはあなたです海洋土木工学科│1年次2年次3年次4年次共通教育科目(外国語含む)、基礎教育科目および海洋土木工学への導入科目を受けます。土木工学の専門コア科目(構造・土質・水理・材料など)およびこれらの演習、実験、実習を受けます。海洋環境に関する専門コア科目(海洋物理・沿岸環境など)および海洋土木工学の応用科目(構造解析・土木環境計画・コンクリート構造設計・海岸環境)とこれらの演習、実験、実習を受けます。本学科は環境システム工学分野と建設システム工学分野からなっています。4年次になると、希望する分野の研究室に配属され、興味あるテーマで卒業研究を行います。環境システム工学分野海洋の物理現象の解明、利用と開発、環境保全、防災に重点を置いた教育・研究を行います。◎津波・高潮に対する沿岸域の防災◎流域水循環と河川防災◎海岸域・沿岸域の環境問題◎海流発電の適地マッピング◎大気-海洋相互作用◎浅海域における波浪変形◎沿岸域での富栄養化問題◎沿岸域での凝集性懸濁物質動態建設システム工学分野海洋環境での構造物建設等に関する設計・施工・補修に重点を置いた教育・研究を行います。◎土木構造物の動的応答解析◎地盤-基礎系の動的相互作用◎新材料の開発利用◎土木構造物の耐久設計と維持管理◎点検診断技術の高度化◎鋼の腐食・防食◎軟弱地盤の変形・破壊の予測◎土砂災害の発生機構と危険度予測卒業後の進路卒業生の約1/3が鹿児島大学大学院へ進学し、より専門的な知識と高度な技術を身に着けています。大学院修了者を含む主な就職先は次のとおりです。◎大成建設 ◎大林組 ◎五洋建設◎安藤・間 ◎前田建設工業◎東亜建設工業 ◎奥村組◎東洋建設 ◎ピーエス三菱◎不動テトラ ◎植村組◎南生建設 ◎渡辺組◎コーアツ工業 など◎パシフィックコンサルタンツ◎建設技術研究所◎オリエンタルコンサルタンツ◎長大 ◎エコー ◎東京久栄◎鹿児島土木設計 ◎大進 など建設会社◎国土交通省 ◎農林水産省◎鹿児島県 ◎熊本県 ◎福岡県◎鹿児島市 ◎熊本市 ◎福岡市◎東京都特別区 ◎横浜市 など◎JR九州 ◎JR西日本◎西日本鉄道 ◎西日本高速道路◎太平洋セメント ◎住友大阪セメント◎ナカボーテック ◎インフラテック◎鹿児島大学 ◎東北大学◎東京理科大学 ◎福岡大学 など官公庁その他建設コンサルタント▲津波発生実験の様子▲海洋暴露試験場▲現場見学会(1年次)▲海岸測量実習(3年次)

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