駒澤大学 大学案内2017
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0751992年、アメリカのルイジアナ州で、ハロウィンの仮装をした日本人学生が強盗に間違われて射殺される事件が起こりました。この裁判では被告人に正当防衛が認められて無罪となりましたが、これがもし日本なら異なる判決が出たかもしれません。その理由を探るため、両国の歴史に目を向けてみましょう。日本では、豊臣秀吉の刀狩など歴史的に銃器等の規制がなされたせいか、「治安はお上に守ってもらう」という意識が強いように思います。一方、イギリスからの移民が自らの手で原生林を切り開いて生活してきたアメリカには、「自分の身は自分で守る」という精神が根強く残っています。このような違いが、正当防衛の「範囲」にも影響を及ぼすと考えられるのです。同じ法律でも、理解の分かれる場合があります。意見が異なったときに大切なのは、自分の意見を主張するだけでなく、相手の話もよく聞き、「なんで」「理由は」と考えてみること。感情ではなく、論拠に基づいて話す習慣を身につけることも、法律を学ぶ意義だといえるでしょう。法律学科法律学科フレックスBのその他の演習(ゼミ)テーマもCheck!P.079◆参政権と一票の格差◆ブラック企業と労働法◆高齢者の財産保護と刑事事件◆家族法における男女間差別◆凶悪化する少年事件と少年法◆株式会社における経営権◆経済活動と消費者保護◆企業の経済活動と法規制◆領土問題と国際法◆国民の健康被害と国の責任裁判員制度について研究しました。私は裁判員制度にはいくつかの問題があると思います。それは、裁判員に選ばれた人の身に危険が及ぶ可能性や私情が入って公正な判断ができなくなる可能性です。裁判員に選ばれると原則的には辞退できません。仕事を休み、貴重な時間を割いて、悩み苦しみながら出した判決が、2審3審で覆ってしまうという問題もあります。そのようなことも含め、裁判員制度の意味とは何かを、今後も考えてみたいと思います。法学部▶ 卒業論文・研究課題例若森 菜々子法律学科フレックスB 4年中村高等学校 出身(原口 伸夫 教授 : 刑法)フレックスB正当防衛はどこまで認められるか▶ 私の研究テーマ法務省でのフィールドワーク | 裁判所や行政機関など法律に関わる現場に足を運び知見を広める男:483人(78%)女:140人(22%)総計:623人平成27年5月1日時点

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