駒澤大学 大学案内2018
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カンボジア北東部に「伝統の森」と呼ばれる小さな村があります。ポル・ポト時代の内戦で断絶した絹織物技術の復興支援は、いつしか貧困家庭の女性の自立・生活支援、養蚕や自然染料など織物素材を自給する「知の復興」と「森の再生」へと広がっていきました。現金収入をもとめて村から都市、国境を越え移動する人々が増え続ける中で、「誰もが置き去りにされない」地域コミュニティーを住民が主体となって作り上げたのです。一方、すべての人々に豊かさをもたらすはずだった経済のグローバリゼーションは、一握りのスーパーリッチの陰で大勢の貧困層を生みだしました。英国のEU離脱、アメリカ第一主義を謳った大統領の登場は、富の偏在をうながすマネーゲーム化したカジノ経済が臨界点に到達したことを示唆しています。人間いつどこで生まれるかは選択できません。だからこそ誰もが置き去りにされない地球社会が望まれるのです。人類の理想を身近なところから実現していこうとする本当の意味での「グローバル人材」が一人でも増えることを、心から願っています。(福島 浩治 講師:国際経済論)経済学科のその他の演習(ゼミ)テーマもCheck!P.072経済学部経済学科男:1254人(77%)女:375人(23%)総計:1629人2016年5月1日時点ゼミ合宿でのカンボジア研修成果発表会069

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