駒澤大学 大学案内2017
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0611964年の東京オリンピックは、必ずと言っていいほど、高度経済成長とセットで語られます。しかし、当時の目で見ると、果たしてどうだったのでしょうか。この頃の日本はまだまだ「発展途上国」で、東京の道路もろくに整備されていませんでした。オリンピックの開催には、競技施設の建設はもちろん、高速道路や新幹線・地下鉄などのインフラ整備にも多額の資金が必要となり、一部は世界銀行から借り入れました。お金の他にも、競技場の用地や外国人客の受入れなど、様々な問題を何とかやりくりした結果の成功だったのです。経済学は理論や計算だけのものと思われがちですが、そうではありません。過去の出来事を政治・社会・文化も含めた各側面から分析する「経済史」という手法もあります。歴史の出来事は、理論で説明できるものばかりではありません。数字にしづらいもの、理論がうまく当てはまらないものの中にこそ、未来へのヒントがあります。1964年のオリンピックに目を向けることは、来るべき2020年を考えることにつながるのです。経済学科経済学科のその他の演習(ゼミ)テーマもCheck!P.067◆アベノミクスと日本経済◆イギリス産業革命の生活水準への影響について◆グローバル化時代の中小企業金融◆限界に達した日本の生活保障と迫られる改革◆サッカーにおける組織運営―経済学的考察◆日本企業の海外進出―実態と今後の動向◆ブラック企業の事例研究―なぜブラック企業が生まれるのか◆外国為替証拠金取引における自動売買の考察◆スウェーデン・モデルの強さとは何か◆企業経営システムについて―日本的経営の可能性戦後から現在にいたる鍵盤楽器市場の形成を、日本楽器製造(ヤマハ)の歴史を通して研究しました。私自身が電子オルガンサークルに所属していて、鍵盤楽器の市場が広がっていく過程に興味があったからです。この研究を通して、複数の事柄をさまざまな視点からとらえ、繋げて分析することを学びました。ただ歴史を並べるのではなく、当時の市場を考え、A社がこう動いたからB社はこうした、といったように、事象を結びつけて分析する力がついたと思います。▶ 私の研究テーマ経済学部▶ 卒業論文・研究課題例内山 亮平経済学科 2016年卒業東京都立翔陽高等学校 出身(渡邉 恵一 教授 : 日本経済史)駒沢オリンピック公園でのフィールドワーク | 1964年の東京オリンピックが日本社会・日本経済に及ぼした影響について考える東京オリンピックの「成功」は約束されていたか男:1300人(78%)女:366人(22%)総計:1666人平成27年5月1日時点

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