駒澤大学 大学案内2017
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051「緊張した時には深呼吸をしなさい」と、よく言われますね。これは心理学的にも正解です。「息」を「自(みずか)ら」の「心」と書く通り、呼吸と心は密接に関わっています。たとえば、坐禅や瞑想をしている時は、通常時よりも吐く息が長く、呼吸の回数は少なくなっています。それでは呼吸の仕方をいろいろに変えて、脳波や脳の血流を見れば、呼吸と心の関係が解明されるかというと、そう簡単ではありません。私たちの身体には、状況の変化に「自動的」に対応する機能が備わっています。呼吸の回数を意図的に減らすと、身体は一回の呼吸で取り込む空気の量を増やしたり、酸素消費量を抑えたりするのです。これは心理ではなく生理的な現象です。坐禅の根幹は調身、調息、調心であると言われます。身を調(ととの)え、息を調え、心を調える。どれが欠けてもいけません。同じように、心のあり方を探求するには、心理学だけでなく、生理学をはじめ、さまざまな視点から人間を見ることが大切なのです。心理学科心理学科のその他の演習(ゼミ)テーマもCheck!P.056◆誇りと共感性がボランティア活動動機に及ぼす影響◆教師の言葉かけと生徒のやる気―生徒の性格特性に着目して―◆絵画の印象評価に及ぼす音楽の影響◆携帯電話でのメールおよび通話と友人への活動・感情・欲求の関連性◆「読み聞かせ」の効果に関する生理心理学的研究◆剣道選手の精神的特性◆地位関係が中学生の怒り表出に及ぼす影響◆加害者の否定的要素が量刑判断へ与える影響◆青年期の親子関係が生きがい感に及ぼす影響◆話上手な人のパーソナリティとその話し方についての質的研究―美容師への インタビューを通して―「美しさ」を感じるデザインと、感じないデザインの差について調査を行います。「心」というものはとてもあいまいなもので、心をどう捉えるかによって何を測定するかが変わります。つまり「心=心臓」と考えれば心拍数などから、「心=脳」と考えれば脳波などから心の動きを読み取ります。「美しさ」は、一見心理学とは関係のないもののように感じるかもしれませんが、「脳」がどういうものを美しいと感じるのかも心理学で説明することができるのです。文学部▶ 卒業論文・研究課題例高橋 麻衣心理学科 4年茨城県立下館第一高等学校 出身(茅原 正 教授 : 禅心理学)呼吸と心にはどんな関係があるか心理実験室での実習 | 呼気ガス分析装置を用いた実験から瞑想と呼吸活動の関係に迫る▶ 私の研究テーマ男:130人(36%)女:231人(64%)総計:361人平成27年5月1日時点

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