駒澤大学 大学案内2018
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仏教学部文学部経済学部法学部経営学部医療健康科学部グローバル・メディア・スタディーズ学部准教授 : 高田 良太専 門 : 西洋史西洋中世という多元的世界西洋中世史の舞台は北欧・西欧・東欧・地中海と様々です。ゼミ生の関心も多岐にわたりますが、外国語文献や関連史料を読み、発表と討論を重ねるなかで、中世に生きた人々の姿に共に迫っていきます。更に、各自が興味のあるテーマについての研究をすすめ、多元的な西洋文明の理解を目指します。教 授 : 中村 淳専 門 : 東洋史中央ユーラシアから世界史を探る農耕文明圏の中央に広がる中央ユーラシア。遊牧民が活躍した草原世界を中心にして歴史を見直したとき、真の世界史が立ち現れます。ゼミ生は、モンゴル帝国など遊牧国家の視点から、政治・経済・制度のほか、国際関係、東西文化交流、イスラーム、美術など様々な切り口で「人々の営み」に迫る研究を行います。教 授 : 佐々木 真専 門 : 西洋史近代社会とは何か国民国家やナショナリズム、自由主義などヨーロッパ近代に特徴的な制度や概念についての報告と討論を通じて、近代社会の特質についての理解を深めます。その後、各人が選んだテーマについて報告をすることで、ヨーロッパ近代史における課題を見つけ、卒業論文を仕上げることを目的とします。教 授 : 石井 仁専 門 : 東洋史『三国志』の研究中国史研究の基本史料である「正史」のうち三国時代(3世紀)を記録した『三国志』(西晋の歴史家、陳寿の撰)の原文講読を通して、漢文史料の初歩的な読解方法や正史の取り扱い方・読み方はもちろん、正史その他の文献史料を用いた研究方法などについても理解を深めることを目的とします。教 授 : 大城 道則専 門 : 西洋史西洋文明の起源を考える古代オリエント史あるいは西洋古代史に関する外国語文献を主なテキストとし、その読み方と扱い方を学ぶ。また各自が選んだ卒業論文のテーマについての文献収集とその結果報告を行い、演習生全員で意見・情報の交換を行う。その成果を基に最終学年で発表を繰り返し、卒業論文の作成を目指す。『明史』(清朝によって編纂された二十四番目の正史)日本伝に、次のような話が載せられている。明末、日本では「山城」の領主「信長」が「関白」として権力をふるっていた。狩りに出た信長は、「樹下」に寝ている男と出会う。尋問すると、「平秀吉」と名のり、「薩摩の人の奴」だと言った。度胸があって敏捷で、口が達者である。信長は秀吉を気に入り、馬の世話を命じ、「木下人」と名づける。秀吉は信長のために働き、「摂津の鎮守大将」になる。「参謀の阿奇支」が叛くと、信長は秀吉を討伐に向かわせるが、自分は「部下の明智」に殺されてしまう。秀吉は阿奇支を滅ぼすと、兵を返して、明智を破った云々。 織田信長、豊臣秀吉、そして明智光秀らのことを記しているのだが、我々が知る史実とは、少しずつズレがある。なかでも「阿奇支」は「あけち」の音写らしく、このまま読めば、光秀は二度討たれたことになる。日本史の研究にこの史料が用いられることは、多分ないだろう。一方、おなじく正史の『三国志』東夷伝・倭人の条(いわゆる魏志倭人伝)は、古代の日本を知る貴重な史料として、丹念に読まれてきた。漢文史料は一見精緻、かつ論理的に見える。しかし、これを無批判に信じることの危うさを、『明史』日本伝の信長、秀吉に関する記事は示している。A明智光秀は二度討たれた?Q▶ 演習(ゼミ)・専任教員紹介(歴史学科外国史学専攻:石井 仁 教授)050KOMAZAWA VOICE 2018

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