駒澤大学 大学案内2018
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コンビニで買い物をすると領収書(レシート)をもらいますね。この領収書、江戸時代にもあったことを知っていますか。江戸時代の名主の家には、「年貢皆済目録」という年貢(税)の領収書の他、さまざまな文書が一軒当たり5千~1万点も残っています。なぜ、これほど多くの文書が作成されたのでしょう。中世の日本では、武士は自分の支配する領地に住むのが普通でした。しかし近世になると、兵農分離制とともに武士が領地を離れて都市に住むようになり、年貢の取り立てやお触(法令)などは名主を通じて文書で命じられるようになります。「文書による支配」といわれる江戸時代の統治システムが確立したのです。さらに、年貢は村ごとに上納していたので、名主が自分の納める分を少なくするといった不正をしないよう、庶民の中にも文書を読める者が出てくるようになり、文字を使う社会がひろがっていったのです。現代でも、市役所や区役所からの通知は文書で来ることが一般的ですが、その起源は江戸時代にあったと言えるでしょう。(中野 達哉 教授:日本史)歴史学科 日本史学専攻のその他の演習(ゼミ)テーマもCheck!P.046文学部歴史学科日本史学専攻ンビニで買い物をすると領収書(レシート)をもらいますね。この領収書、江戸時代にもあったことを知っています男:236人(56%)女:189人(44%)総計:425人2016年5月1日時点駒澤大学禅文化歴史博物館での古文書調査実習なぬしかいさいもくろくもんじよぶんしよ043

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