駒澤大学 大学案内2018
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青森県にある小川原湖とその周辺環境について、三つのテーマを設けて調査しました。一つ目は水産業。小川原湖は日本有数のシジミやシラウオの産地ですが、漁獲量は年々減っています。その要因と考えられる水質にどのような変化があるのか。二つ目は震災の影響。東日本大震災によって海岸の植生にどんな影響があり、また、復興はどれくらい進んでいるのか。そして三つ目は生態系の保全活動。小川原湖に隣接する「仏沼」は2005年、重要な湿地を保全する「ラムサール条約」に登録されましたが、その後、地域でどのような活動が行われているのか。なぜ、このように複数の視点から調べるのでしょう。地域の環境は、人と自然に関わるさまざまな要素が絡み合った「システム」です。ひとつの要素だけ見ても、そこで何が起きているのかを知ることはできません。全体を俯瞰し、各要素のつながりを読み解きながら、人と自然のより良い関係を考える。領域をまたいで全体を捉える能力は、複雑性を増していく社会においても、ますます重要となるでしょう。(平井 幸弘 教授:地形学/環境地理学)地理学科 地域環境研究専攻のその他の演習(ゼミ)テーマもCheck!P.042文学部地理学科地域環境研究専攻男:209人(75%)女:68人(25%)総計:277人2016年5月1日時点小川原湖(青森県三沢市)でのフィールドワークふかん039

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