駒澤大学 大学案内2017
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035英語を話す人の数は、世界で20億とも30億とも言われています。元々はたった一つの国の言葉に過ぎなかったものが、なぜ、これほどまで世界に広がったのでしょう。その答えは、英語の変化の中にあるかもしれません。今から千年前の英語の文法は今よりも複雑で、単語もかなり異なっていました。例を挙げると、当時の英語でdreamは「大きな喜び」を意味し、「夢」はswefnという単語で表されていました。8世紀の終わりになるとイングランドはヴァイキングの侵略を受けるようになり、11世紀はじめには彼らに征服されてしまいます。ヴァイキングはノルド語という別の言語を使っていたため、英語を修得する際、自分たちにとって使いやすいように、文法や単語を単純化してしまいました。おかげで英語は他の言語に比べて修得しやすいものとなり、それが「世界共通語」になった一因だと考えることができるのです。言葉を覚えるだけでなく、歴史に目を向けることで新たな視点を得る。それも英語を学ぶ「大きな喜び」の一つです。英語史や英語学に関する疑問を研究・発表して、卒業論文執筆に臨む英米文学科英米文学科のその他の演習(ゼミ)テーマもCheck!P.053英語はなぜ世界に広がったのか◆英国中世における宗教と文学 -The Canterbury Tales を中心に-◆Alice's Adventures in Wonderland 研究 -Wonderland におけるノンセンスの意味-◆Oliver Twist に見るロンドンの19世紀と現在◆A Study of Nineteen Eighty-Four by G. Orwell and the relevance of   the phrases "thought crime" and "new speak" in contemporary times◆A Study of William Blake with reference to his imagery from the Bible ◆The Great Gatsby と日本社会 -お金で愛は買えるのか-◆ホーソンとエマソンの比較 -人間観、社会観の相違-◆カリブ海沿岸地域における植民地時代の文化の変化と語彙の変化の関係性◆A Study of English Language Education with reference to elementary  school education in Japan and the U.S. ◆A Study of Canadian English -ミュージシャンに見る若者の言語-助動詞の成り立ちについて英語史の観点から研究しています。たとえばcanは、古英語期にはcunnanというスペルで、「知っている」という意味でした。そこから「やり方を知っている」と変化して可能の意味合いを持つようになり、「できる」という現在の意味になったと考えられます。この研究を通して英語の知識が増えたのはもちろんですが、自分の考えを人に伝える文章の書き方を学びました。これは社会でも役立つスキルだと思います。▶ 私の研究テーマ文学部▶ 卒業論文・研究課題例梅村 一生英米文学科 4年千葉県立津田沼高等学校 出身(唐澤 一友 教授 : 英語学)男:252人(39%)女:393人(61%)総計:645人平成27年5月1日時点

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