駒澤大学 大学案内2018
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「芸術が人生を模倣するのではない。人生が芸術を模倣するのだ」。これは、19世紀末のイギリスを生きた作家、オスカー・ワイルドの言葉です。彼の小説『ドリアン・グレイの肖像』は、絶世の美男子ドリアン・グレイが自らの美におぼれ、退廃的な日々の末に悲劇的な死を迎えるという話。その中には、当時のイギリスで禁止されていた同性愛を思わせる描写が出てきます。この小説の大ヒットで時の人となり、社交界でも人気者となったオスカー・ワイルドですが、出版から5年後に突如投獄されます。その原因となったのが、同性愛。服役を終えた頃には世間に見捨てられ、放浪の旅の末にひっそりと息をひきとります。享年46歳。オスカー・ワイルドの最高傑作は、自身の言葉通り、彼の人生だったのかもしれません。その「作品」が影響したのでしょうか。イギリスは今や同性結婚が法律で認められている、同性愛の「先進国」になっています。英文学を読む意義、それは英語を単なる「道具」としてではなく、歴史や文化と関連づけて学べるということなのです。(大渕 利春 講師:イギリス小説)英米文学科のその他の演習(ゼミ)テーマもCheck!P.034英米文学科文学部男:245人(39%)女:386人(61%)総計:631人2016年5月1日時点ゼミにてオスカー・ワイルドについて話し合う031

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