駒澤大学 大学案内2018
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仏教学部文学部経済学部法学部経営学部医療健康科学部グローバル・メディア・スタディーズ学部漢文学国文学国語学国文学教 授 : 土井 光祐専 門 : 国語学日本語の歴史的研究文字で確認できる日本語は1300年の歴史を持っています。これを解明する学問が国語史学です。日本語の歴史は、今日に伝存する様々な文献を国語学的な観点から分析することによって解明されてきました。演習では、文献から日本語の変化を読み取り、現代語が形成されるプロセスを確認していきます。講 師 : 平子 達也専 門 : 国語学・言語学方言研究演習では、まず日本列島における「ことばの多様性」について考えることから始めます。そして、日本の諸方言を題材にして、従来の方言研究の成果にも触れながら、ことばに関する様々な問題について考えます。できれば実際に方言調査をするためにフィールドワークに出かけたいと思っています。教 授 : 中嶋 真也専 門 : 上代文学『万葉集』をよむ日本現存最古の歌集『万葉集』を丁寧によみます。日本語を漢字で書いていたころの作品です。さまざまな辞書や注釈書等を用いながら、自分自身の考えを深めていきます。古代の歌人たちの喜怒哀楽が、身近に思える瞬間を共有していきたいと思っています。教 授 : 松井 健児専 門 : 中古文学『源氏物語』を読む『源氏物語』に表れる王朝貴族の美意識や生活様式を探り、その作品世界への文芸化の方法を考察します。本文を読み込み、さまざまな注解や論文を読み、また絵巻や映像資料にも触れることによって、『源氏物語』の全体像を視野に入れたうえでの批評、討論を行います。教 授 : 櫻井 陽子専 門 : 中世文学『平家物語』を読む『平家物語』は鎌倉時代に成立しましたが、成立事情はすべて不明で、作品成立後、多くの人によって書きかえられてきました。演習では、そのような特長を持つ作品の流動の過程を実感すべく、一字一句を探究し、熟読します。それが『平家物語』の広大な作品世界を知ることにつながり、内容を味わう基礎となります。教 授 : 田中 徳定専 門 : 中世文学説話文学の研究説話文学には、怨霊・鬼・天狗・陰陽師が登場する話が多くあり、また昔話の原話となった話も含まれています。これらの話について、国文学・歴史学・文化人類学・民俗学の研究方法を駆使しながら丁寧に読解します。説話文学の研究を通して、日本の文化や日本人の信仰・思想を明らかにしていきます。教 授 : 近衞 典子専 門 : 近世文学近世小説研究井原西鶴や上田秋成といった江戸時代の作家による小説を取り上げ、丹念に読んでいきます。当時の法律、倫理観、生活習慣、美意識などの作品の背景をふまえ、文章を正確に読み解くとともに、江戸時代独特の俳味、ふんわりとしたユーモアも味わっていきたいと思います。教 授 : 岡田 豊専 門 : 日本近現代の小説研究小説を深く読み込む方法を学ぶ普段、あらすじだけを追っていませんか?大学では、もっと深く掘り下げます。例えば、何気ない町や公園の様子、建物の配置が描写されていることに意味はないかと、寄り道をしてみます。では、そこでどんな出来事が起こるのかと、ふくらませます。こういう積み重ねを通して深く読解していく授業です。教 授 : 勝原 晴希専 門 : 近代文学近代現代の詩歌を読む日本の近代現代の詩・短歌・俳句を、作品の一つひとつの言葉を丹念に味わいながら、読んでいきます。担当者の研究報告に基づきながら、ふだんの暮らしで眠っていたものが呼び起こされる新鮮な驚き、広々とした豊かな世界に誘われる喜びを、参加者全員で感受したいと思います。准教授 : 倉田 容子専 門 : 日本近現代文学近現代の小説を読む文学作品を通して、私たちは自分とは異なる他者と出会います。この授業で扱う日本の近現代の小説には、様々な境遇の、年齢や性別、性的指向等の異なる多様な人間の営みや感情が語られています。物語を丹念に読み解きつつ、彼ら・彼女らが置かれた歴史的・政治的文脈について考察し、他者への想像力を鍛えましょう。講 師 : 高山 大毅専 門 : 日本漢文学近世の漢詩文を読む江戸時代、日本でも多くの漢詩文が作られました。荘重優雅なだけでなく、笑いもあれば、鋭い思索もある豊かな世界が、それらの中には広がっています。授業では、初歩的な知識の確認から始め、丁寧に漢詩文を読んでいきます。作品を通じて過去の人々と対話し、ものを考える知性を養うことを目指します。今でも使われている「恋」ということばは、日本古典文学では、重要な言葉の一つでした。それは相手のことが好きだと思うだけでなく、その相手が近くにいない不在感を示すものだからでした。現存最古の歌集『万葉集』には「恋ひ死なば 恋ひも死ねとや ほととぎす 物思ふ時に 来鳴きとよむる」(恋い死にするならば、恋い死にしなさいと、ほととぎすは物思いしている時にやってきて鳴き騒ぐのか)のように「恋ひ死に」という言葉も詠まれていました。多少大げさですが、恋と死は直結する感覚がありました。「恋ひ恋ひて 逢へる時だに 愛しき 言尽くしてよ 長くと思はば」(恋しく恋しく思って逢った時だけでも、素敵な言葉を尽くして。この逢っている時間が長くと思うのなら)という歌には、恋の苦しさから解放された逢瀬の喜びが詠まれています。恋は逢えずに苦しいものでした。でも、古代の人々がただただ悲惨だったとは思えません。どこか余裕があるから、悲しい気持ちを歌に託せるようです。そんな息遣いを、古典作品の読解を通じて身近に感じてみませんか。A恋は楽しい?苦しい?Qうつくこと▶ 演習(ゼミ)・専任教員紹介(国文学科:中嶋 真也 教授)030KOMAZAWA VOICE 2018

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