駒澤大学 大学案内2018
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仏教学部文学部経済学部法学部経営学部医療健康科学部グローバル・メディア・スタディーズ学部教 授 : 飯塚 大展専 門 : 日本仏教『狂雲集』講読中世林下大徳寺派の僧一休宗純の詩偈集である『狂雲集』を読む。風流、風狂の詩的世界と、その生涯とを重ね合わせつつ、実像にせまりたい。同時に、一休の仏教学的背景を、五山文学と中世禅籍抄物研究の視点から考察していきたいと思う。教 授 : 池田 練太郎専 門 : インド仏教『倶舎論』講読仏教を学ぶひとびとの基礎学として古来もっともよく読まれてきた『倶舎論(くしゃろん)』を、サンスクリット語原典および漢訳によって講読し、仏教についての基本的な知識を身につけるとともに、開祖ゴータマ・ブッダ以後の仏教徒たちによって議論された、さまざまな問題を考えていきます。教 授 : 石井 公成専 門 : 東アジアの仏教と文化『大乗起信論』の成立と解釈の変遷インド成立か中国で作成された偽経かをめぐり、アジア諸国だけでなく欧米でも大論争となった『大乗起信論』の成立事情を探り、中国・朝鮮・日本における解釈の違いについて検討する。東アジア仏教に大きな影響を与えた文献であるため、文学や芸能に対する影響にも注意する。教 授 : 奥野 光賢専 門 : 三論学『法華経』を読む経自らが「諸経の王」と称しているように、あまたある大乗経典の中で東アジア世界に最も流布した経典が『法華経』です。本演習では鳩摩羅什訳『妙法蓮華経』を中国・日本で著された各種法華経注釈書にも目を配りながら講読し、法華思想の考究に及びます。教 授 : 金沢 篤専 門 : サンスクリットインド哲学インド哲学を読む仏教哲学の成立・展開にも大きく関わった、いわゆる正統バラモン哲学の基礎的な文献を原典で読む。教 授 : 木村 誠司専 門 : インド・チベット仏教インド・チベット仏教の原典に触れる日本仏教とインド・チベットの仏教は、同じ仏教とは思えないほど、異なった面がある。ごく乱暴な言い方をすれば、インド・チベット仏教は、理屈を好み、日本仏教は情緒的である。本演習では、普段あまり触れることのない彼の地の仏教書を読む。教 授 : 長谷部 八朗専 門 : 宗教学宗教構造と意味仏教を中心に宗教儀礼の様々な形態をとりあげ、それが果たす役割や意味を探る。また、そのための理論的前提として、宗教学の基本文献を適宜講読し、諸宗教を観念と具体的な行為の両レベルについて比較分析することも行う。教 授 : 松本 史朗専 門 : インド仏教『修習次第』を読む8世紀のインド仏教の大学僧カマラシーラが著した『修習次第』Bhavana-kramaは、大乗仏教の基本的教えを解説した名著である。この書物を梵語(サンスクリット語)の原典で読み“仏教とは何か”について、考えてみたい。教 授 : 吉村 誠専 門 : 中国仏教・唯識学玄奘三蔵のシルクロード三蔵法師として知られる玄奘(602-664)は、17年にわたるインド・西域の旅をなしとげ、中国に多数の経典・仏像をもたらしました。演習では玄奘の伝記や『大唐西域記』などを講読し、玄奘が生涯をかけて追究した唯識思想や、インド・西域・中国の仏教文化、仏教説話などを多角的に考察します。教 授 : 四津谷 孝道専 門 : インド・チベット仏教利他と空大乗仏教の思想の基調は、空に裏付けられた利他の精神にある。そのように、縁起・無自性・空を理解する智慧(自利)の側面と、他者の救済(利他)を通してこそ究極的な人格の完成が得られるという実践的側面が不可離な関係にあることを、インドそしてチベットにおける仏教の発展の中に辿っていきたい。准教授 : 藤井 淳専 門 : 日本仏教(古代)奈良・平安初期仏教の教理奈良・平安初期はインド・中国由来の仏教教理に沿った議論が盛んな時代でした。弘法大師空海『弁顕密二教論』を読解しながら、伝教大師最澄を始めとする同時代の僧侶の著作との関係を文献に基づいて押さえた上で日本仏教とインド仏教・中国仏教との違いや共通性に考察したいと思います。講 師 : 徳野 崇行専  門 : 宗教学民俗宗教としての日本仏教日本仏教は「葬祭仏教」とも称されるように、死者の弔いとの結びつきが顕著であり、特色の一つとされています。本演習では、弔いの文化を中心としながら、我が国における仏教の歩みを民俗宗教という観点から捉え、歴史的・現代的展開の両面から考えていきます。准教授 : 山口 弘江専 門 : 中国仏教・天台学中国天台の文献を読む本演習では、道元禅師の思想にも大きな影響を与えたとされる天台教学の文献を講読します。とても難しい漢文ですが、一字一句を精読していくことで自ら読み解く力を身につけます。また、年に2回の個人発表を通じて、多様なテーマに対する理解を深め、卒業論文を執筆する力を養います。講 師 : 加納 和雄専 門 : インド・チベット仏教『宝性論』を読む中国、韓国、日本を含む東アジアに広がる仏教には、仏性・如来蔵思想の影響が広く認められます。その源流を追究して、その本質を理解するために、インドの大乗仏教論書『宝性論』を読み解きます。お坊さんは肉を食べてはいけないのですか?Q答えは「はい」と「いいえ」の両方があります。なぜ二つあるかというと、仏教には大乗仏教と上座仏教という二つの大きな流れがあり、それによって肉を食べることに対するルールが異なるためです。仏教ではもともと「三種の浄肉」といって、自分のために殺される所を見ていない肉、あるいは聞いていない肉、あるいは疑われない肉は「浄肉」として食べてもよい規則になっていました。上座仏教では、このルールを今も用いており、僧侶が肉を食べることは珍しくありません。それに対し、日本や中国では、慈悲の精神や不殺生戒を重んずる考え方などから、「肉食」は「飲酒」とともに禁止され、食をめぐる禁忌の一つとなっています。禁忌というと何か人を縛りつける窮屈なもののように感じるかもしれません。しかし、この禁忌によって日本では、野菜やきのこを主な食材とする「精進料理」という独自の食文化が生み出されました。制限されることで生み出される創造的な文化があること、そして食べることの意味とは何かを仏教は教えてくれます。A▶ 演習(ゼミ)・専任教員紹介(仏教学科:徳野 崇行 講師)024KOMAZAWA VOICE 2018

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