駒澤大学 大学案内2018
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仏教が日本に伝来したのは6世紀の中頃。当初は民衆が信じるものというより、時の為政者がその教えをもとに国を治めていくためのものでした。それがなぜ、全国各地の人々へ広まっていったのでしょうか。神奈川県の南足柄市に大雄山最乗寺という曹洞宗のお寺があります。このお寺は了庵慧明という禅師によって開かれたのですが、この山にはもともと大山明神という神様が祀られていました。同じ山に仏様と神様がいたら、ちょっとまずい気もしますが、特に「いざこざ」が起きた様子はありません。実は、この地域には、「了庵禅師は大山明神に招かれてやって来た」という伝説が残っており、最乗寺が開かれたのも大山明神の勧めだと伝えられているのです。それぞれの地域には、特有の神様や信仰があります。仏教はそれを排除するのではなく、関係性をうまく築き、その要素を取り入れた「物語」をつくることで地域に受け入られてきました。その「懐の深さ」こそ、仏教が広く、そして永く信仰されている理由の一つだと言えるでしょう。(徳野 崇行 講師:宗教学)仏教学科のその他の演習(ゼミ)テーマもCheck!P.024仏教学科仏教学部男:182人(74%)女:63人(26%)総計:245人(3・4年生)2016年5月1日時点1・2年生は仏教学部の学生として男:376人、女:91人が在学しています。曹洞宗大雄山最乗寺(神奈川県南足柄市)でのフィールドワークりようあんえみようまつ021

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