駒澤大学 大学案内2018
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仏像・仏画をはじめとして、書、建築物、庭といった仏教施設にある作品のことを仏教美術といいます。これらは美術品であるだけではなく、それぞれが固有の「物語」を持った歴史の証人でもあります。有名な東大寺の大仏は聖武天皇の命により、国の平安を願って752年につくられました。しかし1181年には平重衡の焼き討ちによって台座以外がすべて焼失。1567年にも戦火に見舞われ、現在の大仏はその大部分が江戸時代につくり直されたものです。それでは、つくられた当時の大仏とはどのようなものだったのでしょう。実は、火事で焼け残った台座には制作当時の姿が描かれており、それを見ると今よりふっくらとした、柔和な丸顔だったことがわかります。作品にはつくった人の思い、当時の流行、工人の技術、そして後世の「改造」といった無数の情報が隠れています。表面だけを見るのではなく、「カタチ」に秘められた過去に思いを馳せてみましょう。一つの作品を見ることは、時に、1000年を超える歴史と向き合うことでもあるのです。(村松 哲文 教授:禅美術)禅学科のその他の演習(ゼミ)テーマもCheck!P.020禅学科仏教学部男:150人(83%)女:31人(17%)総計:181人(3・4年生)2016年5月1日時点1・2年生は仏教学部の学生として男:376人、女:91人が在学しています。駒澤大学禅文化歴史博物館でのフィールドワークたいらのしげひら017

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