青山学院大学 大学案内2018
61/164

既成の価値観にとらわれず、自分らしい未来を見つける。それは他者を理解することから始まるのです。青学の法学部で学び始めた18歳の私は、自分が抱えている何かを表現したいと思っていました。演劇が好きで中学生の頃から脚本を書き、仲間と舞台を作る。一人ひとりに必ず向いている役割があると気づき、プロデュースすることに夢中でした。しかし、大人になるにつれ、自分より才能豊かな人の存在を知り、悩みの迷路に入り込んでしまったのです。迷いの中から私を救いだしてくれたのは法学の学びでした。自分と接点のない他者を見る視点が欠けていたことを思い知ったわけです。世の中にはいろいろな人が生きていて、矛盾に満ちた社会構造の中に生まれ、死んでいく。それまでは自分の世界の中や思いを投影した人物だけを描いてきた。けれど、もし裁判官や弁護士が自分と関わりのない人への想像力をもっていなかったら、きちんとした裁判や弁護はできません。直接関わりのない他者へ関心をもつことこそが法学の基本だったのです。それはそのまま社会に興味をもつことにつながっていきます。社会を見つめ、どう壁を乗り超えていこうかと考える。そこに法学を学ぶ意義や楽しさがあるのです。国家試験に合格することだけが法学ではないのです。もっと自由に社会の中に自分を見つけ、本物の個性を身につける。それがAOYAMA LAWです。法学部長 大石泰彦 教授写真 左から:法学科 3年/法学科 3年/法学部長 大石泰彦 教授〔青山キャンパス 14号館(総合研究所ビル)4階 模擬法廷にて〕

元のページ  ../index.html#61

このブックを見る