青山学院大学 大学案内2018
43/164

11年次、学科生全員が参加する、課外“体験”授業。課外での“体験”授業として、2016年度には、5月・東京国立博物館法隆寺宝物館見学、6月・歌舞伎鑑賞教室(国立劇場)、茶道文化体験(大日本茶道学会)、11月・出光美術館50周年記念展鑑賞、12月・日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会鑑賞(サントリーホール)、文楽鑑賞教室(国立劇場)を実施しました。茶道文化体験では、その歴史や芸術性、心得や所作のレクチャーとともに、実際に所作を体験し、茶道を通して育まれてきた美意識を五感を通じて味わいました。本物と直に出合い、体験することで、授業での学びをより確かなものにしていきます。2美術史家 河野元昭先生による講演会。日本近世絵画史がご専門で、世界で最長の号数を誇る日本・東洋美術研究誌『國華』の主幹を務めるなど、長年、研究をリードされてきた河野元昭先生(東京大学名誉教授)に、「日本美術の素性」と題してお話しいただきました。「シンプリシティ(純粋で簡素にして清潔)こそ日本美術の最大の特質」という独自の見方を、ドラクロワと渓斎英泉の女性像の比較から説き起こし、建築、料理、茶道、楽器など多岐にお話を展開しながら、素材主義、無彩色化、縮小化など、母胎となった中国文化には見られない日本の美の簡潔性について明快に語ってくださいました。美術への情熱とエネルギッシュな魅力に満ちあふれたお人柄から、鳥瞰的な視点で芸術作品を鑑賞する喜びを学んだ学生たちが少なくありませんでした。3本学OB、ブリキのおもちゃ博物館館長 北原照久氏による講演会。本学経済学部ご出身で、ブリキのおもちゃをはじめ幅広い分野のコレクターである北原照久氏。「コレクションの愉しみ」と題して、時代を映す逸話や蒐集する意義などを熱く語ってくださいました。オーストリア留学時、物を大切にし美しく住まう暮らしぶりに魅了され、帰国後、ゴミ置き場で見つけた柱時計が蒐集品第1号。油を注し動き出した時の感動をもとに、ラジオ、広告、ポスター、ミニカー、奈良美智ら現代アート…と、次世代に残す一時預かり所として集め、調べ、分類し、さらに集める。すると時代の変化が見えてくる。「その繰り返しこそ、実は学問ではないでしょうか」。1年次に必修で学ぶ「比較芸術学入門A・B」は、美術・音楽・演劇映像の各領域を担当する教員9名のもと、“鑑賞のツボ”、つまり、見方、聴き方、感じ方などの基本を学ぶ授業です。教室での講義に加えて、課外での“体験”授業、著名な芸能関係者による特別講演会も行われます。その一端をご紹介します。TOPICS41文学部比較芸術学科

元のページ  ../index.html#43

このブックを見る