青山学院大学 大学案内2018
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日本のストーリー・マンガの型を築いた手塚治虫。その作品がもつ主題性や表現の特質を、代表作である『鉄腕アトム』を中心に解析していきます。手塚治虫という人間に迫り、その戦争体験にふれるとともに、作品をじっくりと読み込みます。キャラクターの造形、差別と悪、共生に向けて、未来のアトムといったテーマのもと、また、浦沢直樹『PLUTO』との対比など多角的に掘り下げることで、手塚治虫の先見性を知ると同時に、マンガという表現媒体のもつ可能性について理解を深めます。手塚治虫研究を通して、マンガ表現の可能性を探る「日本文学講読 Ⅰ [1]・ Ⅱ [1]」1・2年次選択必修はっきりと、しなやかに。自分らしい表現を確立しよう「文章表現法」1・2年次必修(日本語・日本語教育コース)文章は、書き手の考えや気持ちだけでなく、その人の言葉に関する知識や読み手に対する思いやりも映し出します。伝えたいことを確実に伝えるには、最適な一語を適切な箇所に置き、わかりやすい構成や飽きのこない表現を考えることが大切です。このような考えのもと、文章技術の向上をめざします。まず、テキストを輪読して、書き出しと結びや効果的な修飾、心理描写、余韻、推敲のポイントなど文章表現の基礎を身につけます。実際に、課題文章の執筆と、互いの文章の論評にも取り組みます。新たな視点を創造し、海外に発信するために「日本学入門」1・2年次選択必修(日本文学コース)黄表紙、滑稽本、噺本、江戸時代の笑いを味わう「日本文学特講 Ⅰ [7]・ Ⅱ [7]」2~4年次選択必修江戸文学における笑いをテーマに、数々の作品を同時代人の視点を意識して読み解いていくとともに、「文字に表現された笑い」の意義について考えます。 Ⅰ では、黄表紙(山東京伝など)、滑稽本(十返舎一九など)を取り上げ、その風刺の方法を学び、笑いを楽しみます。 Ⅱ では、江戸時代を通じて長く親しまれた噺本(はなしぼん)を取り上げます。軽口本、小咄本などの変遷を探り、話芸の成立や川柳・狂歌との関わりにもふれながら、どのように現代へと受け継がれたかについて考察します。日本の言語・文学・文化をトータルにとらえるには、“外から”の視点が不可欠です。そこで、主に欧米で進められてきた研究“日本学”を通じて考察します。まず、“日本学”の代表的な著作であるルース・ベネディクトの『菊と刀』やドナルド・キーンの日本論を読み、国際的な視点から日本の言語・文学・文化をとらえ直す力を養います。その上で、これらへの共感と違和感とを確認しながら、私たち自身による新たな“日本学”を創造する力と、それらを海外に向けて魅力的に発信する力を磨きます。 日本文学コース【日本文学演習】黄表紙『桃太郎発端話説』・『桃太郎後日噺』を読む/大屋 多詠子近現代文学研究/片山宏行『萬葉集』の美とその翻訳/小松靖彦『平家物語』演習/佐伯眞一大正末から昭和初期の文学論争/佐藤 泉ベストセラーを作ろう/篠原 進『古今和歌集』を精読する/高田祐彦現代短歌の研究と実作/日置俊次『源氏物語』横笛巻を精読する/土方洋一『古事記』の世界/矢島 泉『新古今和歌集』/山本啓介日本語・日本語教育コース【日本語学演習】日本語研究の基礎的方法論/近藤泰弘語用論と日本語表現/澤田 淳【日本語教育演習A】日本語教育研究法およびコースデザイン研究/山下喜代日本文学科PICK UP!SEMINAR34

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