青山学院大学 大学案内2017
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機械技術は、効用が大きい反面、環境破壊や深刻なエネルギー大量消費社会をも作り出しました。国際競争の中で何をどのようなモラルにもとづき作るべきか? 具体例(機械構造物の地震時安全性、ロケットはなぜ落ちるのか? 原子力発電など)を取り上げ、そこから何を学び教訓とし、どう活かしていくべきか、自らの問題として共に考えます。また、ターボチャージャーの開発、ロボット技術、宇宙工学など機械技術の先端動向や新しい設計思想などを教員3名が専門家の立場から講義します。学科を問わず理工学部全員が1年次に履修する共通の実験・実習、必修6科目のひとつ。理工系のなかでも特に工学分野は、“ものづくり”のための学問といえます。ものづくりの過程(立案→設計→製作→組立→検査)を実際に体験することで、理解を深めます。具体的には、金属製ペンスタンドの設計と製作。事前に図面の描き方や工具・工作機械の使用法を学んだ上で製作を実行。製品(作品)の完成後は計測して、設計図面との照合も行い、ものづくりのおもしろさと難しさの両面を経験します。ものづくりに必須の機械要素について、身近な機械のママチャリ(内装式変速機付自転車)にふれることで、機械を創造するための基礎を学ぶ授業です。工具を用いて自転車を分解して内部構造をスケッチしながら確認し、構造と機能を理解していきます。ブレーキ、ハブ、チェーン、ペダル、ギア、スポーク、クラッチなどを外して機構を確認したり、元通りに組み立てるほか、不具合部分の修理・調整も実践します。作業は5名のグループを組み、機械油等で手を汚しながら行います。機械工学にとっての必須事項(現象や動作、計測法のメカニズムなど)をより深く理解するために、「講義」や「演習」で得られた概念を、自ら「実験」によって確かめ、考察します。テーマは、材料・材料力学、熱工学、流体力学、機械力学、機械制御、機械工作の6部門(超音波による弾性定数測定、ディーゼルエンジン、ポンプの性能試験、振動の解析や制御、NC工作機械の加工原理とCAD/CAMシステムなど)。併せてテーマごとにレポートの提出を設けて、報告書作成の訓練を行います。Pick Up!研究室精密加工システム研究室/大石 進●ねじれ刃エンドミル切削機構の解明●研削加工精度に関する研究●研削熱解析●滑り軸受/空気静圧軸受の特性解析熱工学研究室/熊野寛之●氷蓄熱に関する研究●相変化スラリーの伝熱に関する研究●ガスハイドレートの生成分解に関する研究材料強度学研究室/小川武史●インデンテーション法による各種材料の力学特性評価●超音波疲労試験によるギガサイクル疲労強度評価●低サイクル疲労に関する研究●き裂進展特性に関する研究機械制御研究室/菅原佳城●ロボットの動力学と制御●宇宙機の動力学と制御●マルチボディダイナミクス●柔軟構造物の解析と制御航空宇宙システム研究室/林 光一●デトネーションの基礎研究●ロケット推進に関する研究●ローテーティングデトネーションエンジンの研究●宇宙船の突入・再突入に関する研究●環境・安全に関する研究ジェット推進研究室/横田和彦●航空宇宙エンジンの流れ●航空宇宙飛翔体の流れ●マイクロエンジンの流れ●マイクロ飛翔体の流れ●流体関連振動と流体連成振動材料力学研究室/米山 聡●粘弾性材料の力学挙動の解明●光および画像処理を用いた応力・ひずみ測定●き裂進展や屈曲などの現象の解明●橋梁などの実構造物の形状・変位測定●破壊力学パラメータや塑性域寸法の評価超音波光学研究室/長 秀雄●光ファイバーAEセンサーの開発とそれを用いた構造物の健全性診断技術の開発●レーザ超音波を用いたコーティング材の密着性状評価●先端的超音波技術を用いた材料の特性評価流体構造連成力学研究室/渡邉昌宏●機械の振動や流体の流れによって発生する振動(流体関連振動)の研究●流体関連振動と振動制御の研究●ウェブハンドリングと空気浮上搬送の研究●振動・波動を利用した機構(ロボット)の研究・開発理工系学問の基本を身につける「ものづくり実習」全学科1年次必修メカニックの内部構造と機能を理解する「機械創造工学演習」2年次選択必修創造的な研究活動に向け、より深く迫る「機械創造工学実験 Ⅰ ・ Ⅱ 」3年次選択必修21世紀の技術者の在り方を共に考えよう「機械技術と社会」3年次選択必修101理工学部機械創造工学科

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