秋田県立大学 大学案内2018
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教養教育総合科学教育研究センターグローバルで、広角的な基礎学力を身に付ける[研究テーマ]高齢者の転倒予防に関する研究【年をとると転び易くなる】 私たちヒトは、年を取るにつれ自分の体を移動させるための足腰の筋肉の力や、筋肉の動きを制御する神経の機能が低下します。このような理由から、お年寄りの方々は、皆さんのような若者と比べ非常に転び易い体になっています。【一度転んだ人はまた転ぶ「負の連鎖」】 お年寄りの方々の骨は脆いため、一度転ぶと高い確率で骨折します。そのため、転んだ人の多くは骨折に伴う長期の寝たきり生活を強いられます。その結果、体が一気に虚弱化するので、ますます転び易くなるという「負の連鎖」に落ち込み、最終的には自力では自立した生活を送れなくなる、つまり介護が必要な状態になります(これを要介護化と言います)。【転びやすい人は認知症?】 認知症は、脳の様々な機能が低下した状態を指しますが、認知症の人は集中力が低下したり、体をスムーズに動かすことができなくなるため、とても転び易いことがわかっています。つまり、認知症の人は上述の「負の連鎖」に陥り易いのです。【転倒と認知症の予防は重要】 以上のように、転倒と認知症は、お年寄りの方々から自立生活に必要な体の機能を奪い、健康で幸せな人生を妨げます。よって、転び易さ(易転倒性)や認知症を早い段階で判定し、それを転倒と認知症の予防に活かすことが重要となります。そこで、私の研究室では、早期に易転倒性を判定する方法、及び易転倒性と認知症の関連について研究を進めています。 私たちの国では、急激な高齢化の進行に伴い、転倒や認知症で要介護化となる人も年々増加しているため、その予防は喫緊の社会的課題と言えます。例えば、家族の転倒のように身近な物事に関心を持つことが、社会的課題を解決する入り口になることがあります。そのような“目”をもちながら学生生活を送って欲しいと思います。内山 応信 准教授人間科学研究グループ専門分野/応用健康科学・スポーツ科学・測定評価学みらいへ飛ばす注目の 研究60 Akita Prefectural University

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