秋田県立大学 大学案内2018
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  秋田におけるバイオテクノロジー研究の拠点 バイオテクノロジーセンターは、現在の生命科学研究に不可欠なさまざまなDNA解析技術を駆使して、本学のバイオテクノロジー研究および教育の高度化と研究活動の活性化を促進させることを目的として活動しています。同時に、秋田県におけるバイオテクノロジー研究の拠点として、県の研究機関・民間企業の研究支援、新技術の開発、共同研究を行っています。バイオテクノロジーセンターには次世代シーケンサーをはじめとした最先端の機器が整備されており、DNAシーケンス解析の他、DNA多型解析、遺伝子組換え植物の作製などの受託解析サービスを広く学内外のユーザーに開放しています。また、小・中・高校生の教育・施設見学などを通じ、県民に開かれたセンターとしても活動しています。主な受託メニュー●次世代シーケンサーを用いたシーケンス解析 ●DNA塩基配列の解析 ●DNA多型解析 ●植物病害の分子診断 ●遺伝子組換え植物の作製最近の研究事例●次世代シーケンスデータを活用した、イネばか苗病DNA鑑定技術の開発●新規バイオマス開発に向けた光合成微生物における貯蔵多糖代謝の研究:次世代シーケンサーを用いた関連遺伝子の探索と解析●植物老化に関わる転写因子の研究●海洋無脊椎動物の機能性素材開発に向けた研究:次世代シーケンサーを用いた関連遺伝子の網羅的探索生物資源科学部附属(秋田キャンパス)バイオテクノロジーセンター生命科学や農林水産業の発展に貢献[研究テーマ]膨大なDNA情報の中から、農業や健康に役立つ遺伝子を見つけ出す。 ビタミンや抗生物質など、私たちが栄養や薬として利用している有用な化合物の多くは、植物や微生物によって作られています。作物の栄養価や薬草の薬効成分をもっと高めるには、そのような有用化合物の合成や蓄積に関わる遺伝子を見つけ、その役割を理解することが重要です。しかし、遺伝子もその働きもまだまだ不明なことが多いのが現状です。そこで、次世代シーケンサーと呼ばれる最先端の機器を活用して、農業や健康に役立つ遺伝子を見つけ出す研究を行っています。 具体的には、野菜の栄養に関わる遺伝子と栽培環境との関係を網羅的に解析しています。もし、遺伝子の情報をもとに、最適な栽培環境を再現できれば、ポテンシャルを最大に引き上げた高機能野菜を生産することができます。ほかにも、染料や民間薬に利用される地衣類という生物が作る独特な化合物や、秋田にも自生する薬草の薬効成分など、有用な化合物の合成に関わる未知の遺伝子を網羅的に探索しています。これまでに、膨大な数のDNA配列から数万もの遺伝子を再構築し、さらに数十の候補遺伝子にまで絞り込みました。 このように、次世代シーケンサーを使うことで遺伝子を網羅的に解析することができ、これまで見ることのできなかった生命現象を明らかにすることが可能となってきました。そして、最先端のバイオ機器を備えたバイオテクノロジーセンターが、環境・農業・食品・医薬など、生物が関わる様々な分野での教育・研究をサポートしています。 秋田県立大学は、最先端のバイオ機器を備えたバイオテクノロジーセンターと国内でも有数の規模を誇るフィールドを持っています。つまり、都会の大学では経験できない、実践的なフィールド研究を最先端の機器を使って研究できる環境が整っています。本学には、農学の基礎から実践まで学べる、企業ニーズに合った教育・研究があります。原 光二郎 准教授生物生産科学科植物資源創成システムグループ専門分野/分子生物学Akita Prefectural University 59

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