秋田県立大学 大学案内2019
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生物環境科学科後藤 美森 さん[4年]秋田県/秋田北高等学校出身作物生産と環境保全を両立する田畑輪換体系の確立生物環境科学科髙階 史章 助教MESSAGE注目の研究[生物環境科学科]FUTURE 髙階先生は、とても真面目な方ですが、時にユーモアの効いた発言で周囲を楽しませてくれます。作物生産や環境保全が専門で、特に温室効果ガスの削減について研究されています。学生に対する指導もとても丁寧で、頼りになる先生です。 秋田県の水田面積は約13万ヘクタールで、北海道・新潟県に次ぐ全国第三位の規模を誇ります。しかし、米の需要減少を背景に、水田で食用米以外の作物を栽培する生産調整(減反)が広く行われ、その一環として同一の圃場で水稲(食用米)とダイズなどの畑作物を数年交互で栽培する「田畑輪換」が普及しています。 農地は作物を栽培して我々の食料を生産する場ですが、温室効果ガスや栄養塩などの環境負荷物質の放出源でもあります。これからの時代は、今以上に環境に配慮した農業が求められます。そこで私たちは、秋田県の田畑輪換圃場を対象に、様々な農業技術が環境に及ぼす影響を評価しています。具体的には、試験圃場に定期的に通い、作物の生育を調査し、ガス・水・土・植物などのサンプルを採取し、研究室で分析しています。こうした地道な作業を繰り返し、圃場から環境負荷物質がどのくらい放出されているのかなどの物質収支を明らかにしています。この研究の、難しくそしてやりがいのあるポイントは、環境負荷と作物生産が複雑に関係しているところです。たとえ環境負荷が少なくても、一方で作物の収穫量が落ちてしまうような農業技術であれば、農家の人たちに選ばれず、生産現場への普及は望めません。そこで私たちは、様々な栽培技術における両者の関係を物質収支の観点から解析し、作物生産を維持しつつ環境への負荷を減らせる田畑輪換体系の構築を目指して研究を進めています。 大学の良い所は、自分が興味を持った事を深く掘り下げて学べることだと思います(もちろん、所定の単位を取らないと卒業できませんが)。日常生活でふと気づいたこと、講義で気になったこと、きっかけは何でも構いません。本学の豊富なフィールド、充実した教育体制や施設・機器を存分に活用し、興味を追求してみて下さい!専門分野土壌肥料学、環境農学56

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