秋田県立大学 大学案内2018
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機械材料の変形・破壊を予測し、機械の設計・信頼性向上に役立てる ものが壊れるとき、材料にき裂が入り、それが大きく進展して壊れます。き裂が生じる前にも材料の内部には小さな損傷が発生し、材料特性を変化させます。この材料特性の変化を測定すれば、逆に内部損傷を推定することができ、内部損傷の発達の結果として生じるき裂や最終的な破壊を予測することも可能になります。これらの内部損傷の発達や材料特性の変化を実験で調べ、数学的にモデル化し、コンピューターでシミュレーションできるようになれば、破壊に対する信頼性が向上するように機械を設計することが可能になります。そのために材料の変形や損傷、破壊を実験で調べ、それらの現象を数学的に記述する理論やモデルを考え、コンピューターでシミュレーションする方法を研究し開発しています。 現在は、炭素繊維で強化したプラスチック(CFRP)を中心に研究を進めています。CFRPはテニスやバドミントンのラケット、ゴルフクラブのシャフトや自転車のフレームなどにも使用されていて、一般的には“カーボン”と呼ばれています。CFRPの特徴は軽くて強いことで、最近では、飛行機の構造材料としても使用されています。CFRPは材質の異なる材料を組み合わせた複合材料のため、単一の材料とは異なった変形や内部損傷、破壊の仕方をします。CFRP以外にも歯の治療に使われるコンポジットレジンなどの損傷や破壊も実験によって調べており、医療材料についても研究を行っています。システム科学技術学部機械工学科みらいへ飛ばす注目の 研究 研究室に配属されるまではあまり水野先生とお話する機会がなく「すごく真面目そうで少し話しかけづらいな」という勝手なイメージを持っていましたが、研究室では出張先のお土産を買ってきてくれたり積極的に学生に声をかけてくれたり時には冗談をいう気さくな方でとても生徒思いな、頼れる先生です! 教えてもらったことはすぐに忘れますが、自分で苦労して調べたことや一生懸命考えて理解したことは一生忘れません。常に「何でだろう」と疑問に思う心が大切だと思います。既成概念にとらわれず、新しい発想でいろいろなことに挑戦してください。秋田は自然が豊かで、その秋田の自然から学ぶこともたくさんあります。機械知能システム学科森 南さん[4年]秋田県/秋田西高等学校出身Message研究テーマStudentVoice水野 衛 教授Mizuno Mamoru材料構造工学講座先端材料研究グループ専門分野/固体力学、損傷力学、数値シミュレーション28 Akita Prefectural University

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