石川県立大学 大学案内2018
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番 愛実さん大学の電力需要実態を分析し、節電や再生可能エネルギーの利活用について検討しました環境科学科 環境利水学研究室2017年卒業石川県立小松高等学校出身4年間の教育・研究が、社会と11Bioproduction ScienceEnvironmental Science品田 晃平さん生産科学科 動物繁殖学研究室2017年卒業新潟県立柏崎高等学校出身不動化処理と培養による活性化処理を用いた顕微授精の卵割率と発生率についての研究ヒトのための技術を組み合わせブタの体外受精の課題に役立つ新しい方法を考案しました梅本 紗恵子さん植物寄生性線虫がダイズ根に誘導した融合細胞の三次元構造を明らかにしましたヒトの体外受精に用いられる技術をブタにも応用できるのでは? 顕微授精とは、ピペットを使って卵子一つに対して精子一つを受精させる方法で、体外受精技術の一つに数えられます。ブタの体外受精では、卵子一つに複数の精子が入り込んでしまう多精子受精の現象が発生しやすいことが課題であり、顕微授精はこの課題の解決策として期待されています。これまでブタの顕微授精ではさまざまな試みがなされてきましたが、私はヒトに用いられる精子の不動化処理と体外受精の媒精で使われる培地での培養を組み合わせて、新たな活性化処理を用いた顕微授精を考案しました。現在、この新しい方法と従来の方法とを卵割率、発生率などの面で比較し、これからの利用性を検討しています。マメ科植物の根に寄生する線虫が生育不良を起こすメカニズムとは? ダイズシストセンチュウは、大豆や小豆などのマメ科植物の根に寄生して葉の黄化をもたらすほか、植物の養水分吸収を阻害し生育不良を起こす植物寄生性線虫です。線虫は、口針を植物細胞に突き刺し、シンシチウムと呼ばれる融合細胞を誘導します。シンシチウムは隣り合う細胞壁が分解されることで拡大することがわかっていますが、線虫が養水分を吸収するメカニズムはまだ解明されていません。そこで、シンシチウム内の微細構造を三次元的に明らかにするために、オスミウム浸軟法を用いて電界放射形走査電子顕微鏡で観察を行い、超高圧電子顕微鏡でのトモグラフィー解析により、シンシチウム内の立体構造を明らかにする研究を行いました。田口 真さん環境科学科 流域環境学研究室2017年卒業長野県伊那弥生ヶ丘高等学校出身地滑り地の修復に適した植生の施工箇所と時期を選定し修復の方向性を検討しました地すべり地の植生復元に有効な植物は?航空実播に適した時期と場所は? 2015年に手取川上流では大規模な地すべりが発生し、農業や漁業へ大きな被害を与えました。この地すべりが発生した場所は国立公園特別保護区内にあり、アクセスが困難で多雨多雪、急斜面で土砂移動が激しいことなど復旧には厳しい条件でした。早期に植生を復元するために、不安定斜面にも活着が期待される「さし木」を用いた航空実播の可能性の検討と施工箇所・時期の選定を行い、地すべり地修復の方向性を提案する研究を行いました。地形解析により、施工は融雪後の6月頃、滑落部の渓流沿いに行うことが有効であり、さし木実験では長さ15㎝、直径1~2㎝のオノエヤナギを粘着性物質処理して播くことが有効であることが示唆されました。石川県立大学の電力消費量、節電や再生可能エネルギー導入の実態は? エネルギー利用は需要と供給のバランスで成り立ち、需要が供給を上回ると不足に陥ります。この不足を回避するために節電や再生可能エネルギーの導入を行うものの、需要実態がわからない限り、効果的な対策は期待できません。そこでエネルギーの需要実態の解明を目的に、本学における電力等の需要特性の分析を行い、節電や再生可能エネルギーの利活用について検討しました。その結果、夏季や冬季には最大需要電力が契約電力を超える月があることや、大学内の風力・太陽光発電による発電量は、大学校舎電力使用量に対して1%にも満たなないこと、廊下照明の間引きやエレベーター等の節電でも十分な電力余剰が得られていないことがわかりました。生産科学科 植物保護学研究室2017年卒業石川県立金沢桜丘高等学校出身ダイズシストセンチュウによりダイズ根に誘導されたシンシチウムの微細構造解析2015年に白山山麓で発生した地すべりの地形解析と植生復元の方向性石川県立大学における電力等需要特性の分析研究テーマ研究テーマ研究テーマ研究テーマ  卒業研究。それは4年間の学びの集大成であり、新たなはじまりです。一人ひとりが

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