石川県立大学 大学案内2018
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根を越えた学術研究が注目されています。知の継承だけでなく、独創的な学術研究を推進し、高度化・専門化する内容を教育・研究するとともに、未来を切り拓くチャレンジスピリットにあふれた研究を紹介します。森 正之 准教授生物資源工学研究所 植物遺伝子機能学研究室様々な医薬品を創る食物細胞食物成長因子など複雑構造のタンパク質を植物細胞を活用して大量生産西本 壮吾 准教授食品科学科 食品安全系 食品衛生分野食品が持つ機能を活かして、超高齢社会を生きる人々の健康寿命を延ばす加齢に伴う疾患の予防に、食品の機能を役立てる 超高齢社会を迎え、日本国民の人口に対する高齢者の割合は増加の一途をたどっています。残念ながら加齢を止めることはできませんが、自分の意思で加齢に伴うさまざまな疾患を予防して発症時期を延伸させ、結果的に健康寿命を延ばすことは重要であると考えられます。私たちは、食品が持つ機能によって健康寿命が伸びることを期待し、免疫学を基礎とした抗アレルギー、骨代謝調節、皮膚科学の3つの評価を研究の柱として掲げています。ツバキ葉に含まれる成分が、私たちの骨代謝を調節する 研究対象は脚光を浴びていない未利用資源であることが多いため、新たな付加価値の発見は想像以上に好奇心を満たしてくれます。最近の研究では、ツバキ葉に含まれる成分が骨代謝を調節する働きがあることを明らかにしました。現在、この研究成果に裏打ちされた関連商品の開発が進められており、人々の健康寿命の延伸に貢献できるものと期待しています。新薬開発に期待 タンパク質は生命現象の実働部隊です。血液凝固因子などの様々なタンパク質が製薬として活躍してます。また、植物の器官形成(開花、種子、気孔)を制御しているのもタンパク質です。私は、植物ウイルスを利用した全く新しいタンパク質合成システムを開発し、製薬、検査薬や植物成長調節タンパク質の大量生産を行っています。 さらに、タンパク質の機能は構造によって決まります。構造解析が重要です。開発したシステムを用いて今まで構造が解析できなかった多くの複雑な構造のタンパク質の謎を解明しました。タンパク質の構造は美しくわくわくします。その構造から新薬が開発されます。10試作段階のツバキ茶ツバキ茶の骨代謝機能を説明

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