獨協大学 大学案内2017
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大学ではなぜ二つの外国語を学ぶのでしょうか 獨協大学外国語学部では、学科を問わず第一外国語と第二外国語、少なくとも二つの外国語を学ぶことが必須となっています。それはなぜなのでしょうか。 言葉は単なるコミュニケーションの道具ではありません。言葉はその分節に従って世界を分節し私たちの目の前に示します。一つの言語はその話者の現実認識の仕方を制約し、その言語に基づいて構成された世界観を体現しています。それゆえ私たちは、母語とは別の言語を学ぶことによって別の世界観を知ることができるのです。人は一つの文化の中で生まれ育ちその文化を生きていますので、自分の属する文化についての判断は主観的なものでしかありえません。その主観性を相対化し補正するためには、他文化の視点を自分の中に確保することが必要なのです。自分および自分の属する文化を客観的に見るためには、一つの他文化を参照するだけでは不十分で、少なくとも別に二つの文化を参照点とすることが望ましいでしょう(文化人類学者川田順造氏の言う「文化の三角測量」)。 外国語を学ぶことの目標がその言語を「ペラペラ」しゃべることにとどまるのだとしたら残念なことです。他言語を学ぶことはすなわち他文化を学ぶことにつながり、他文化を学ぶことは自分および自分の属する文化をよりよく知ることに結びつくはずだからです。外国語を学ぶことは、母語が開いたなじみの世界をその外国語が開く新しい世界に融合する効果を持つでしょう。獨協大学外国語学部は、二つ以上の外国語を積極的に学ぶことを通じて他文化を学び、それによって自分自身をより深く知ろうとする皆さんを歓迎します。外国語学部長 江 エ バナ花 輝テル アキ昭Foreign LanguagesFaculty of22

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