沖縄国際大学 大学案内2018
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2016年度の卒論のテーマを一挙公開! | 枕草子における色彩感覚 | 北欧神話と日本神話の比較研習の可能性―マンガを主教材として | 児童マンガの中の同性愛表現 | 堤中納言物語―花桜折る中将鴎外「高瀬舟」研究―安楽死の視点から | 書写授業論 | 司書の著作権保護意識 | 国語科教科書の記・日本書紀から見る天皇神話の研究 | お笑い文化の研究 | 宮澤賢治「銀河鉄道の夜」研究 | 宮澤芥川龍之介「鼻」研究 | 夏目漱石「三四郎」研究 | 小中学校における方言教育 | 琉球舞踊の歴史につとアニメにする「キャボリビアの弟のコードデンティティ方言地図に言の内部差 仰について願を中心に | 美化語の必要性 | ネットスラングの実態調査 | 日本と沖縄の蛇日本人と「香一考察 | 語の乱れにて―接客敬中心に | 語の数詞にて | 日本終助詞と中の語気助詞 日英バイリルと日本語リンガルのの言語習得用語彙につ隊シリーズ乗りの研究 に見る外来一考察 | 間会話から析―中国語日本語母語| 詩教育の絵と漫画の書館員に求遇のあり方 ける読みの| 公共図書館のサイン | ゲームの中の「沖縄」 | キリスト教と沖縄―琉訳聖書を中心に | 楽曲の歌詞における一人称代名詞のイばの中の「カタカナ語」―戦後のアメリカ統治による影響 | 沖縄闘牛に関するの表現法に関する一考察 | ウチナーヤマトゥグチの「ジラー」に関する一考察 (J-POP)とIU(K-POP)の愛情表現の歌詞の比較 | 『バガージマヌパナス』における琉球語の使い方について | 『長屋の花見』論 | 書店と図書館の資料陳列法・排架法にみるアクセシビリティ図書館情報学ゼミ所属八重山高校出身上原幸華[ うえはら こうか ] 日本文化学科では、文学、昔話・民話、外国語コミュニケーション、言語教育、出版流通など、いろいろなことを学ぶことができます。なかなか1つに絞れなかった私は、これらを「表現」というキーワードでとらえなおして、アンデルセン童話『マッチ売りの少女』の絵本表現が、日本と海外ではどんなふうに異なっているのか、を1点1点観察するという卒業研究を行いました。 最近、昔話絵本の暴力表現や残酷表現がソフトに書き換えられている、ということはご存知でしょうか? 例えば、「桃太郎」では、桃太郎は宝物を独り占めせずに村人とシェアし、鬼を退治せずに仲直りをしてしまいます。「さるかに合戦」では、殺された母親のかたき討ちのために、子ガニがサルの首をはさみで切るのが本来の話ですが、母カニもサルも怪我をする程度で「死」は描かれません。では、こうした規制の強化は日本だけで起こっているのでしょうか? 海外ではどのような状況なのでしょうか? こうした問題意識の下で、私の卒業研究では、絵本『マッチ売りの少女』のイギリス版と日本版との比較を行ったところ、①父親が少女に暴力を振るうシーンの表現はイギリス版では規制されますが、日本ではあまり規制されない(むしろよりハードに描かれ)、②少年が少女の靴を盗むシーンが日本ではカットされることが多い、③少女の「死」は海外でははっきりと「死んだ」と分かる表現が使われるが、日本では「冷たくなっている」「空へ昇る」といった間接的な表現が使われることが多い、などの違いが分かってきました。一口にどちらの国が規制が厳しいということは判断しづらい結果となりましたが、規制の背景にはその国の文化や子ども観の違いが影響しているのではないかと思います。 同じゼミの後輩も、アニメと原作マンガ、フィギュアの表現の違いなどを研究しているので、学んだことを伝えていきたいです。アンデルセン童話絵本の表現規制 - 海外版との比較を通して表現論ゼミ所属首里東高校出身内嶺佳純[ うちみね かすみ ]おもしろゼミナール紹介「卒業論文」ってなんだろう?TOPIC-1 みなさんは図書館の本の並べ方がどんな規則になっているか、知っていますか? 学校の図書館も含めて、日本の図書館では「NDC」(日本十進分類法)という排架法を用いています。が、この排架法は学問を最初に10に区分し、その中をさらに10ずつ展開して桁を増やしていくという方法をとっているので、「548.96079(情報処理技術試験)」というような妙に長い(覚えづらい)分類番号ができたり、一部の番号に過不足が生じて整合性がなかったり、一般の利用者の感覚にはなかなかなじまない区分になっていたりする問題があります。一方で、同じように「本」を扱う書店では、とにかく商品を売らないといけないので、買い手にマッチした陳列法が採用されていると考えられ、図書館もそこから学ぶべきことがあるのではないか、そんな仮説を検証するために、私の卒業研究では、図書館と書店で同じ本を探すのにどのくらいの時間がかかり、どのようなミスが生じるのか、実験を行いました。 実験に用いたのは「ガンの闘病記」です。「ガン」の本は普通に考えれば医学書の棚にあると思いがちですが、図書館では純粋に学問上の体系を重視するので、4類の医学の棚(お医者さんが読むような医学書の棚)ではなく、9類の文学の棚(エッセイ)に区分されてしまいます。実験の結果、仮説の通り、書店では約半数が自力で探し出せましたが、図書館では自力で9類の本にたどり着けた人はおらず、全員がギブアップ。もちろん、書店は複数冊の本を複数の棚に置けるのに対して、図書館は原則1冊しかその本を棚に置けないという制約があるので、書店と同じようなアクセシビリティを求めるのはむずかしいかもしれませんが、現在の分類法には学問上の体系性を優先するあまり、「利用者ファースト」ではない点があるという結論に至りました。 私は書店への就職が決まっています。春から卒業研究で学んだことを活かしていくことがとても楽しみです。GRADUATION THESIS 01GRADUATION THESIS 02TOPICS日本文化学科129OKIU 2018 General Information Bulletin

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