横浜市立大学 大学案内2019
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GLOBAL.GOStart in YOKOHAMA.ヨコハマから世界へ2018年1月、数々の優れた業績が評価され、31歳という若さでYCU先端医科学研究センター教授に就任した武部教授。小学生の時に父が脳卒中で倒れ、奇跡的に生還したことがきっかけで医学の道を志した。「学生時代は夜中まで研究活動に没頭する毎日でした。『すべてを切り捨てても医学に貢献したい』という強い気持ちは今も同じです。」臓器移植に代わる「再生医療」に着目し、肝臓の効果的な治療法を研究。2013年にiPS 細胞から血管構造を持つ機能的なヒト臓器を世界で初めて創り出すことに成功。現在も再生医療の実現を加速させる成果をあげ続け、東京医科歯科大学や米国シンシナティ小児病院にも研究室を構えるなど、活躍の場は留まることを知らない。また、「広告医学」という新しい学問領域の普及にも力を注いでいる。これは、デザインやコピーといった広告的手法を医療にも活用し、人々の自然な健康行動の誘発につなげようというものだ。上りたくなる「健康階段」、メタボ基準値を境に色が変わる「アラートパンツ」などは横浜市の健康施策にも利用されている。「iPSを用いた研究においても、治療だけではなく予防医学にも還元できるような技術を生み出して、病気にかかる人の数を減らしていきたいです。」「今までは全部自分でやろうとしていましたが、教授という立場になり、次世代の育成というところに基点が動きつつあります。現時点は私の研究を手伝ってもらうケースが多いのですが、いずれは彼らが自ら考え周囲を巻き込んでプロジェクトを動かしていけるようにアシストできればと思っています。」指導において気をつけている点は、「答えをすぐに教えずにまずは自分で考える習慣をつけさせること」だという。File no.2医学部 医学科 2011年卒業臓器移植に代わる『再生医療』の実現と、新たな学問領域『広告医学』の普及を目指す。横浜市立大学 学術院 医学群 先端医科学研究センター(臓器再生医学 兼任) 教授武部 貴則Takanori Takebe■病気で苦しむ人を一人でも少なくできるように■まずは自分で考え抜いて「自分なりの答え」を出すこと11

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