東京経済大学 大学案内2019
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詳細P.85 東経大国分寺キャンパスの6号館地下には、「身体表現ワークショップ」などの授業で使われる「スタジオ」と、最新鋭の映像制作設備を導入した「メディア工房」が設けられています。これらの施設は主にコミュニケーション学部の授業で活用され、コミュニケーションという大きなテーマのなかで、画像や音響処理の技術を習得したり、さまざまな表現活動を実践・観賞したりしています。 AOI Pro.は、CMを中心とした映像の制作会社です。私の役職はプロデューサー。企画の立ち上げから、「完パケ」と呼ばれる完成品の納品まで、映像制作のすべての工程に関わります。現在の仕事は、インターネット上で公開する動画制作を中心としています。 テレビCMが15秒や30秒など短い時間にメッセージを凝縮しているのに対し、ウェブ上で公開する動画には、時間的制約がありません。また、テレビCMの場合、家庭で視聴される画面のサイズを想定できたのに比べ、ウェブ動画はスマートフォンの画面で観る人もいれば、パソコンのモニターで観る人もいます。これらの違いが映像の構成や質感などに影響を与えます。映像に関わる技術は日々進歩しており、いまも映像表現にまつわる勉強は続いています。 メディア業界への憧れからコミュニケーション学部に入学しました。映像制作の仕事に就いていますので、在学中の夢を叶えたと思われるかもしれませんが、入社時に配属されたのは経理部門でした。どうしても映像制作に関わりたかった私は、現場プロデューサーの許可を得て、余暇を使って撮影現場へ通い詰めました。そこで手伝いをするようになり、その仕事ぶりから現場の信頼を得て、いまの職に異動となりました。現在のプロデューサーという仕事は、映像制作を円滑に進める「調整」が主な役割です。そこで求められるのは、コミュニケーション能力と、相手の立場に立って考える力だと思っています。 コミュニケーション学部では、「身体表現ワークショップ」でのダンスなど、グループでの学びを数多く経験しました。なかには、私が考えた振り付けどおりには動けない仲間もいます。そのとき「できないから、その振り付けは止める」のではなく、こなしやすい動きに変えて同じような効果を生むアイデアを考え、全体の統一を図りました。いま私は、クライアントや制作現場からの要望を取り込みつつ、限られた予算と時間内で誰もが満足できる映像をつくることを求められていますが、その調整は、まさに「身体表現ワークショップ」の授業でやっていたことと同じだといえます。在学中は無我夢中でしたが、社会に出て振り返ると、私はコミュニケーション学部で表現技術の習得以上に、コミュニケーション能力が養われたことがわかりました。表現の空間、スタジオとメディア工房映像制作のすべてに関わるプロデューサーという仕事進歩を続ける映像表現をいまも勉強中入社時は経理部門に配属。休日に撮影現場に通いスタッフの信頼を得る「身体表現ワークショップ」の授業で私が身につけたこと映像制作のすべてに関わるプロデューサーという仕事進歩を続ける映像表現をいまも勉強中入社時は経理部門に配属。撮影現場に通いスタッフの信頼を得る「身体表現ワークショップ」の授業で私が身につけたこと株式会社AOI Pro.橋本 真奈さんはしもと ま な 2009年4月、株式会社AOI Pro.入社。1年間、経理部門で働いた後、当時の社長にも直談判し、制作部門への異動を遂げる。プロデューサーとして数々のテレビCMを手がけ、現在はインターネット上で公開する映像を中心に制作する。コミュニケーション学部 コミュニケーション学科 2009年卒業埼玉県立伊奈学園総合高等学校 出身[ 橋本さんの場合 ]想定超えの4年間9

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