東京理科大学 大学案内2018
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[専攻]生物有機化学 [研究]生物有機化学、超分子化学、光化学[テーマ例] 1分子集積による機能性ナノ超分子・薬剤の開発 2分子集積に基づく新たな有機反応触媒の開発 3光化学反応の開発とがん超早期診断・治療自然界の分子自己組織化現象をお手本として、水溶液中における超分子化学を基盤とする新しい有機化学、創薬化学を開拓します。分子間相互作用による分子集積の概念に基づいて、新しい構造と機能を持つナノサイズ超分子と薬剤を開発します。光化学反応を用いるバイオケミカルツールやがんの超早期診断法、新規不斉触媒、生体分子に対する発光センサー、放射線防御剤などの設計と合成を行っています。青木 研究室指導教員/青木 伸 教授[専攻]分子病態学・幹細胞腫瘍学 [研究]分子医科学[テーマ例] 1がん幹細胞の性質の解析 2がん幹細胞を標的とする創薬に向けた分子標的の同定 3抗がん剤候補化合物のがん幹細胞に対する効果の検定近年、がんの種(たね)であるがん幹細胞がさまざまながんで同定されてきました。がん幹細胞は自己複製能、分化能および腫瘍形成能を併せ持ち、まさにがんの種として働きます。このがん幹細胞は、抗がん剤や放射線治療に対して耐性を示し、治療後の再発の原因と考えられています。このがん幹細胞の性質を明らかとすることができれば、がん幹細胞を標的とした新しい抗がん剤などが開発できます。そうすれば、がんは再発せずに治癒すると期待されます。本研究室では、このがん幹細胞の性質を明らかとし、それに基づいて創薬へと展開する研究を進めています。秋本 研究室指導教員/秋本 和憲 准教授[専攻]生化学、分子生物学 [研究]遺伝子発現制御機構の解明[テーマ例] 1DNA修復関連遺伝子や老化関連遺伝子発現制御機構の解析 2合成DNA配列によるプロモーターの構築 3インターフェロン応答性遺伝子発現制御機構の解明生物の遺伝情報はDNAの暗号として保存されています。それはタンパク質の構造だけでなく、遺伝子がどの程度発現するかも決定しています。私たちは発がん、代謝や老化に関わる遺伝子、そしてインターフェロン応答性遺伝子の発現調節機構を解明するとともに、重要な働きをする遺伝子を発見し、その情報をもとに遺伝子を用いたがんや免疫疾患の新規治療法を目指した基礎的な研究を行っています。内海 研究室指導教員/内海 文彰 教授[専攻]有機合成化学、医薬化学 [研究]創薬合成化学[テーマ例] 1γ-ヒドロキシラクタム構造を持つ天然由来生物活性物質の不斉全合成研究 2抗腫瘍剤を志向した呼吸鎖電子伝達系阻害剤の合成および構造活性相関研究 3計算科学を活用した新規酵素阻害剤の論理的分子設計と合成生物活性物質の構造と活性の関係を追究することにより、医薬品を創るための新しい手掛かりが生まれます。本研究室では、天然由来の生物活性物質の構造を元にして、標的となる生体分子にさらに選択的かつ強力な作用を示す化合物を設計・合成し、天然物を凌ぐ優れた性質を持つ医薬品を創出する研究を行っています。これらの課題を通じて、新しい合成反応の開発にも取り組んでいます。内呂 研究室指導教員/内呂 拓実 教授[専攻]薬品物理化学 [研究]創薬資源情報学[テーマ例] 1アミロイド染色性色素の溶液における構造形成とこれに伴う疎水性の変動 2局所麻酔剤とNSAIDsの混合による共融混合物形成とその溶解性改善効果 3人工細胞膜リポソームを用いた薬物の生体膜透過性モデルの確立有機化学では分子は亀の甲で表します。量子化学では原子核と電子雲の集合体です。けれども、幾何学的な図形なのだと思って構造式を見ていると、医薬品分子がまるで器械体操をしているかのようにダイナミックに動きまわる様子が見えてくるのです。その動きがあるからこそ、生物活性があり、そして医薬として治療効果があるのかもしれません。コンピュータやNMRやX線結晶解析でそんな研究に取り組んでいます。後藤(了) 研究室指導教員/後藤 了 教授[専攻]微生物薬品化学 [研究]微生物学、天然物有機化学[テーマ例] 1微生物由来神経細胞保護物質の探索 2微生物由来抗がん物質の構造と作用の解明 3微生物による生物活性物質生合成の機構解明微生物は抗生物質をはじめとするさまざまな生物活性物質を生産します。本研究室では、新しい医薬の開発を目指して、微生物由来の抗がん物質や神経細胞保護物質の探索研究を行っています。また、それらの構造と作用を明らかにするとともに、その生合成機構について有機化学的・分子生物学的解析を行い、遺伝子・酵素レベルでの解明を目指しています。早川 研究室指導教員/早川 洋一 教授[専攻]分子免疫学、免疫細胞学 [研究]免疫創薬学[テーマ例] 1T細胞活性化機構の解明 2免疫記憶形成機構の解明 3免疫賦活・抑制分子の開発われわれの体は一度出合った病原体に再び出合うと一度目よりも質の高い抗体を迅速に、そして大量に作ることで速やかにその外敵を除去し生体を防御します。人類はこの免疫記憶システムを利用したワクチンという手法を手に入れることで、さまざまな感染症を未然に防いできました。本研究室では抗体産生と免疫記憶の形成機構を細胞レベル、分子レベルで明らかにすることにより、新たなワクチンの開発を目指します。原田 研究室指導教員/原田 陽介 講師[専攻]分子病理学、代謝学 [研究]老化生物学、肥満症[テーマ例] 1遺伝子改変およびカロリー制限した長寿を示すマウスやラットの脂肪組織の解析 2脂肪細胞の分化・成熟・肥大化メカニズムの解析 3脂肪組織・脂肪細胞でのミトコンドリア機能2050年、わが国では、2.5人に1人が、65歳以上のお年寄という超高齢社会になるといわれています。また、生活習慣病の発症に関連する肥満症の増加は、先進諸国において、大きな社会問題となっています。私たちは、長寿モデル動物の、特に脂肪組織の解析や脂肪細胞の分化・成熟過程やミトコンドリア機能の解析から、老化に伴って発症するさまざまな疾患の発症を予防し、健康寿命の延伸をも可能にする肥満症治療薬や代謝改善薬を開発するためのシーズを探索しています。樋上 研究室指導教員/樋上 賀一 教授[専攻]分子病態学 [研究]接着分子、腫瘍細胞生物学[テーマ例] 1接着分子による細胞の生存、増殖、分化、遺伝子発現制御の分子機構 2接着分子を分子標的とした新しいタイプの抗がん剤、抗炎症薬の創製 3接着分子インテグリン活性化調節に関わるシグナル伝達系の解明細胞の生存、増殖、分化、遺伝子発現等は、接着によって規定されています。また、がん転移や炎症等の病態過程にも、接着が決定的な役割を果たしています。本研究室では、細胞の正常な機能発現のみならず、がんをはじめとするさまざまな病態現象における接着分子の役割を明らかにするとともに、接着分子を標的とする新しい治療薬の開発に向けて基礎的研究を行っています。深井 研究室指導教員/深井 文雄 教授[専攻]生物物理化学 [研究]構造生物学、生物物理化学[テーマ例] 1疾患関連タンパク質の構造と機能の解明 2タンパク質-薬物複合体の三次元構造解明 3タンパク質構造に基づく機能制御化合物の設計生体内のタンパク質は適切な構造をとることで適切な機能を示します。疾患に関連するタンパク質や創薬のターゲットとなるタンパク質の三次元構造をX線結晶構造解析により決定し、それらの機能を明らかにします。またタンパク質とその機能を制御する化合物(薬物)との複合体の構造を決定し、より効率良くタンパク質を機能制御する化合物の設計(ドラッグデザイン)を目指しています。横山 研究室指導教員/横山 英志 准教授[専攻]バイオインフォマティクス、情報科学、データベース [研究]創薬情報科学、遺伝子構造、分子進化[テーマ例] 1創薬情報ベースの研究開発 2分子情報ネットワークの解明 3創薬のためのゲノム情報解析手法の創造ゲノム上の遺伝子データをはじめとする大量な生物学的データから創薬の糧となり得る新規の知識を、データベースと計算機上のシミュレーションを駆使した仮想実験から抽出することを目指しています。創薬情報科学の創造を目指す研究を行っています。これは、これまでの実験生物あるいは実験化学と協調する計算機科学の新分野を構築する試みとして注目を集めている新領域です。コンピュータ科学と創薬を融合する架け橋となると思われます。宮崎 研究室指導教員/宮崎 智 教授[専攻]有機化学 [研究]核酸化学、糖化学、ペプチド化学[テーマ例] 1リン原子修飾核酸の立体選択的合成と医薬への応用 2分子認識能を有する人工オリゴ糖の合成と医薬への応用 3核酸結合性人工ペプチドの合成とDDSへの応用低分子医薬、抗体医薬につづく次世代の医薬として期待される核酸医薬を有機化学的手法により創製する研究を行っています。一方、ペプチド、糖、脂質などの生体分子に特有の高次構造や分子認識能を生かしつつ、それらの構造や性質を化学的に改変した新しい機能性分子や医薬を創製する研究も行っています。和田(猛) 研究室指導教員/和田 猛 教授研究室紹介生命創薬科学科(2017年4月1日現在)薬学部61

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