東京理科大学 大学案内2018
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生命創薬科学科薬学科[専攻]放射化学 [研究]放射線生物学[テーマ例] 1放射線細胞作用におけるプリン介在型細胞間情報伝達の役割の解明 2放射線ストレスセンサーとしてのTRPM2/TRPV1チャネルの役割の解明 3プリナージック・アンタゴニストによる高効率放射線がん治療法の開発放射線ダメージからの防護や医療への応用のためには、放射線による生体影響のメカニズムを解明する必要があります。本研究室では、薬学ならではの着眼点で放射線の生物への影響について研究した結果、放射線誘発プリン介在型細胞間情報伝達という新しいメカニズムを発見しました。現在、この発見を元に放射線がん治療の高効率化への応用を試みています。月本 研究室指導教員/月本 光俊 准教授[専攻]臨床薬学、実務薬学 [研究]医療薬学、応用薬理学[テーマ例] 1患者利便性・薬物療法の向上に関する研究 2薬剤師業務効率化・質的改善に関する研究 3薬剤師職位・職能向上に寄与する研究薬剤師が患者の薬物治療に責任を持ち貢献できることは、薬剤師の本質的な使命であると考えます。6年制教育では、それに必要な知識・技能・態度を学びますが、本研究室では、さらに実務を通じて、現状の課題や改善点を見つけ、解決策を提案・実行する実践的研究を行うことで、薬物治療向上に貢献できる薬剤師となってもらうことを目指しています。根岸 研究室指導教員/根岸 健一 准教授[専攻]生物薬剤学、薬物動態学 [研究]生物薬剤学、ドラッグデリバリーシステム[テーマ例] 1ナノ構造化核酸を基盤とする疾患治療システムの開発 2高機能・多機能化細胞治療システムの開発 3エキソソーム動態制御による疾患治療法の開発疾患治療を目的として生体に投与される「クスリ」がその機能を最大限発揮するには、クスリとヒトとの相互作用の解明が必須です。本研究室では、疾患治療の最適化に向けて、生物薬剤学・薬物動態学などの学問を基盤として、クスリの体内動態を精密に制御可能なデリバリーシステムの開発研究に取り組んでいます。西川 研究室指導教員/西川 元也 教授[専攻]生薬学、漢方医薬学 [研究]生薬学、天然物化学、糖化学[テーマ例] 1無脊椎動物由来複合糖質糖鎖の合成とその応用 2パーキンソン治療薬を目指した植物成分の探索 3生薬の組み合わせによる漢方処方の薬効変化の解明生体機能成分の中で、タンパク質、核酸に続く研究として糖質が脚光を浴びています。ヒトの細胞表層に存在する糖鎖の機能解明が進む中、本研究室では、機能解明が遅れている下等動物より見出された新規糖鎖構造を化学的に合成して機能解明に役立てています。一方で、医薬品開発を目指した植物成分の探索や、漢方薬がなぜ効くかを構成生薬に含まれている成分を追究することにより解明しています。羽田 研究室指導教員/羽田 紀康 教授[専攻]製剤工学、臨床製剤学、医療薬学 [研究]臨床製剤設計学、医療デザイン学[テーマ例] 1ゼリー状・フィルム状製剤の開発 2医療用高分子と医薬品の相互作用に関する研究 3難溶解性医薬品の溶解性向上に関する研究実際の医療現場において求められる製剤(臨床製剤)について、独自の製剤開発のほか、医学部など先進的な治療を行っている施設との共同研究を実施し、適切な薬物治療を提案するための臨床製剤を製剤工学と医療薬学に基づいて研究しています。花輪 研究室指導教員/花輪 剛久 教授[専攻]分析科学 [研究]臨床分析科学[テーマ例] 1唾液を検査試料とする無侵襲臨床診断法の開発 2生体分子の質量分析用高感度・高分離誘導体化法の開発 3生理活性ステロイドの分析科学的研究病気を治すためには、まず何の病気かを診断し、進行具合を適切に把握しなければなりません。「被験者に負担の少ない試料(例えば唾液)からピコ(1兆分の1)グラムレベルの生体分子情報を取り出して診断・治療に役立てる。」これが本研究室の目指すものです。高速液体クロマトグラフィー/質量分析を基盤としてこの課題にチャレンジしています。東 研究室指導教員/東 達也 教授[専攻]薬品物理化学、DDS、界面科学 [研究]ドラッグ・デリバリー・システム[テーマ例] 1肺がん、結核治療を目的とした肺へのDDS 2皮膚から薬物を吸収させるDDS 3投与一定時間後に薬物を放出するDDS「身体が必要としているときにだけ、必要な部位にだけ、必要最小限量の薬を到達させる」というドラッグ・デリバリー・システム(DDS)の概念を、種々の疾病治療に対して実現するためには、薬をいつ、どこから入れるか? どんな速度で出すか? そして、どのようにして、ある臓器に集める(標的化する)かが重要です。牧野 研究室指導教員/牧野 公子 教授[専攻]臨床薬剤情報学 [研究]医療薬学、臨床薬剤学、医薬品情報学[テーマ例] 1がん疼痛薬における安全性および薬物動態の検討 2大規模医療データベースを用いたがん予防剤の開発 3薬剤師による処方薬マネジメントのエビデンス構築に関する研究本研究室では臨床現場で直面するさまざまな問題点を抽出し、その問題点の解明とともに新たな薬学的エビデンスを構築し臨床にフィードバックすることを目指しています。医薬品の体内動態や薬効・副作用を考慮した最適な投与設計法の開発や、大規模医療データベース(いわゆる医療ビッグデータ)を利用した医薬品適正使用に関する研究を行っています。真野 研究室指導教員/真野 泰成 准教授[専攻]薬化学 [研究]発がんと制がんの有機化学、活性酸素の制御[テーマ例] 1発がん因子としての活性酸素を制御する新規化合物の探索 2環境内発がん性有機化合物の生体内活性化機構の解明 3DNAクロスリンク活性を持つ新しい制がん薬の開発薬学での有機化学の在り方を意識し、疾病を有機化学の立場から研究します。新しい化合物を創製し、生物活性を明らかにして、より有効な活性化合物を作ります。がんの発生と制御を有機化学的に解明することを目的とします。発がん機構を解明することでがんを予防し、制がんへの応用を目指して新しい制がん薬を合成し、がんの制御を目標とします。望月 研究室指導教員/望月 正隆 教授創薬科学系環境・衛生薬学系生命薬学系医療・情報薬学系[専攻]薬剤学、製剤学 [研究]製剤設計学、Drug Delivery System(DDS)、吸入システム、再生医学[テーマ例] 1慢性閉塞性肺疾患の克服に向けた新規治療薬の開発と最適なDDSの構築  2肺がんの克服に向けた新規治療薬の開発と最適なDDSの構築 3時間薬物治療学を駆使した科学的根拠に基づいた薬物の投与設計と最適なDDSの構築難治性肺疾患である肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する根治治療法に繋がる新たな治療薬を見いだし、それらの特性を最大限引き出すことのできるドラッグ・デリバリー・システム(DDS)を構築しています。さらに、時間薬物治療学を駆使して、最適な投与スケジュールを見いだし、より有効性と安全性を高めたDDS製剤の構築を目指しています。山下 研究室指導教員/山下 親正 教授[専攻]疾患薬理学 [研究]緩和医療薬学、臨床精神薬理学[テーマ例] 1抗がん剤やオピオイド鎮痛薬の副作用軽減に関する研究 2慢性疼痛下における不安や睡眠障害に関する研究 3がん関連疲労の予防と対策に関する研究日本の死亡原因第1位は悪性新生物、つまり“がん”です。したがって、がん治療・がん研究の発展は日本にとって急務な課題です。そのがん治療と両輪をなす緩和医療とは、がん患者の抱える痛みやつらさに耳を傾け、その症状を緩和する医療です。本研究室では、緩和医療の中心である“こころとからだの痛み”に焦点を当てた薬学研究を行っています。吉澤 研究室指導教員/吉澤 一巳 講師[専攻]資源植物化学 [研究]植物化学、資源植物学[テーマ例] 1光触媒を利用した薬用植物の栽培研究 2抗炎症作用を有するトリテルペノイドの探索  3植物療法とその応用に関する研究薬用資源としての植物が世界で再び注目されています。植物は、動物のような活発な行動ができない分、人知を超えた多様な化学成分を作り出しています。本研究室では、自然界における植物成分の役割を考慮しながら、自然にも人体にも優しい薬用植物、植物成分の開拓を目指します。特に、薬用植物の資源確保やステロイド剤に匹敵する植物由来の抗炎症成分に注目しています。和田(浩) 研究室指導教員/和田 浩志 准教授薬学部60

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