東京理科大学 大学案内2018
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[専攻]薬物治療学 [研究]医療薬学、臨床薬学、薬剤学[テーマ例] 1アスピリンとNSAIDsとの薬物相互作用に関する研究 2結核および非結核性抗酸菌症治療薬の薬物相互作用に関する研究 3にきびに対するスピロノラクトン軟膏の開発本研究室では、薬物治療上の薬学的問題点を、抽出・解析し、その改善策を構築して臨床に還元することを目的とした研究を行っています。薬や食物との飲み合わせに関する薬物相互作用、市販されていない新規製剤の開発、注射薬の点滴ラインへの吸着による効果への影響、医薬品の適正使用、薬剤師の職能向上などテーマは広範囲であり、その多くが臨床現場との共同研究となっています。青山 研究室指導教員/青山 隆夫 教授[専攻]応用薬理学 [研究]呼吸器病態生理学、呼吸器薬理学、漢方薬理学[テーマ例] 1アクアポリン水チャネルの機能および発現の薬理学的調節に関する研究 2気道粘液遺伝子の産生制御に関する薬理学的研究 3伝統医薬品の作用機序解明に関する研究本研究室では気管支喘息やCOPDなどの慢性炎症を基礎とする難治性呼吸器疾患の治療法を確立するために、病態が形成される仕組みや一定の効果が期待できる薬物の作用を調べています。特に、気道分泌を正常化するための新規標的分子の探索や漢方薬等の伝統医薬品に隠された薬理学的特徴の解明を通じて、新たな治療概念の提唱を目指します。礒濱 研究室指導教員/礒濱 洋一郎 教授[専攻]衛生化学 [研究]環境労働衛生学、神経毒性学、生殖・内分泌毒性学[テーマ例] 1環境化学物質による中枢神経障害、認知機能障害機序の解明 2環境化学物質・薬剤の生殖・発達への影響 3オフセット印刷労働者に多発した胆管癌の原因解明  4ナノテクノロジーの安全性評価環境化学物質によって引き起こされる病気を予防するために、化学物質のヒト中枢神経、生殖系への影響・毒性作用の仕組みを明らかにする研究を行っています。研究ではヒト、実験動物、培養細胞というさまざまなレベルの系、医学・薬学的、分子生物学的手法を用います。市原 研究室指導教員/市原 学 教授[専攻]有機薬化学 [研究]有機薬化学 [テーマ例] 1発がん因子としての活性酸素を制御する新規化合物の探索 2環境内発がん性有機化合物の生体内活性化機構の解明 3新規一酸化窒素ドナーの開発薬学における有機化学の知識を基盤として、「生理作用をもつ」新規有機化合物の合成と反応性、生体分子との相互作用を検討することで活性発現機構の解明に関する研究を行っています。特にがんの予防を目指して研究を進めています。発がん性N-ニトロソ化合物の詳細な活性化機構の研究や植物・食品中に含まれる発がんを抑制する化合物の探索研究をはじめ、活性酸素消去化合物、一酸化窒素供与体などの創製にも取り組んでいます。稲見 研究室指導教員/稲見 圭子 准教授[専攻]薬理学、神経科学 [研究]脳の病気の発症機序の解明とその治療戦略[テーマ例] 1うつ病・神経症の病態解明とその治療戦略 2認知症の病態解明とその治療戦略 3経鼻投与用ペプチド薬の脳移行と作用発現薬理学は、身体の仕組みを明らかにしながら病気に対する薬の作用と作用メカニズムを調べる学問です。本研究室では、脳の病気、例えば認知症や不安・うつ病がなぜ起きるのかを研究しています。病気のモデル動物・組織・細胞等を用いた実験から、関与する脳内の神経回路や生体内物質・遺伝子を明らかにし、治療薬・診断薬や予防法の開発を目指しています。岡 研究室指導教員/岡 淳一郎 教授[専攻]環境健康学 [研究]環境毒性学、環境細胞応答学、バイオオルガノメタリクス[テーマ例] 1環境汚染金属の血管毒性を担う分子標的と生体システム 2微小環境変化に対する血管細胞の応答 3有機-無機ハイブリッド分子による血管細胞の機能制御と機能解析本研究室では、「環境と健康の接点を科学する」立場から、環境汚染物質の一つである重金属の毒性発現機構の解明に取り組むとともに、その機構の基盤となる微小環境の変化に対する細胞の異常な応答の解明も行っています。現在、有機-無機ハイブリッド分子の生物学─バイオオルガノメタリクス─を世界に先駆けて展開しています。鍜冶 研究室指導教員/鍜冶 利幸 教授[専攻]医療安全学 [研究]皮膚科領域の臨床研究、アカデミック・ディテーリング・データベース開発[テーマ例] 1イベルメクチンの疥かい癬せんやアタマジラミ症の薬物治療問題解決に向けた臨床研究 2基礎薬学を臨床に生かすアカデミック・ディテーリング・データベース開発研究  3乳がん外来臨床薬剤師支援システムの開発研究本研究室ではノーベル賞を受賞した本大学院OB大村智博士が発見したイベルメクチンの皮膚感染症における安全で有効な活用を目指した研究を行っています。さらに、医療薬剤師が基礎薬学を臨床に生かすアカデミック・ディテーリング・データベースの開発を行い、乳がん外来臨床薬剤師を支援するシステムの開発研究を行っています。小茂田 研究室指導教員/小茂田 昌代 教授[専攻]医薬品情報学 [研究]薬剤疫学、医薬品リスク管理、社会薬学[テーマ例] 1疫学的手法を用いた医薬品の安全性評価 2医薬品のリスク最小化策の検討と評価 3医薬品情報の提供方法の検討最善の治療法を選択するには、薬のベネフィット(期待される効果)とリスク(副作用の可能性)を評価することが必要です。そして、より適切な使い方によりリスクを減らすことができます。本研究室では、医療現場で実際に使われている薬のリスクを評価し最小にすることを目的とした研究を行っています。佐藤 研究室指導教員/佐藤 嗣道 講師[専攻]医薬品評価学 [研究]医薬品情報学、臨床薬理学、薬剤学[テーマ例] 1統計的手法による医薬品評価 2薬剤学的手法による医薬品評価 3医薬品評価に基づいたエビデンスの構築先端技術の結晶である医薬品は、モノ(薬剤)と情報がそろったときに初めてその真価を発揮しますが、十分な情報が医療現場に提供されていない場合もあります。医薬品情報を適正に収集、評価および提供できる薬剤師は、患者の安全を守る最後の砦になるでしょう。本研究室では、医薬品の適正使用に向けた情報を医療現場に提供することを目指しています。嶋田 研究室指導教員/嶋田 修治 准教授[専攻]健康スポーツ学 [研究]臨床薬理学、禁煙学、アンチドーピング[テーマ例] 1市民レベルの競技者の喫煙に関する研究 2生涯スポーツ愛好家の薬剤使用に関する研究 3長期療養型病床入院患者の健康管理に関する研究今後予想される超高齢化社会ではいかに健康寿命を延ばすかが重要で、生涯スポーツの拡大や禁煙化の推進もその一翼を担うと期待されています。本研究室では薬学的な視点から、生涯スポーツ愛好家がより健康にスポーツに取り組めるため、また、療養型病院の入院患者がより健康に入院生活を送れるための研究を行っています。鈴木 研究室指導教員/鈴木 立紀 准教授[専攻]分子生物学 [研究]医療分子生物学[テーマ例] 1制がん剤開発のための分子標的のバリデーション 2in silico創薬手法を用いた新規分子標的制がん剤リード化合物の創製近年、がん治療において、抗がん剤耐性がん細胞にも高い効果を示し、かつ、がん細胞に特異的に作用する新たな作用機序による治療薬の開発が求められています。本研究室は、がん細胞特異的エネルギー代謝に関わる因子やアポトーシス制御因子など、がん細胞の生存・増殖維持に重要な役割をもつタンパク質をターゲットとし、in silico創薬手法を用いて、副作用の少ない新規分子標的制がん剤リード化合物の創製を目指します。髙澤 研究室指導教員/髙澤 涼子 講師[専攻]生化学、分子生物学 [研究]生化学、分子細胞生物学、ゲノム創薬科学[テーマ例] 1アポトーシスの制御機構と生物学的意義の解明 2アポトーシス制御性医療薬品のゲノム創薬 3細胞の老化・寿命の分子機構と制御法の開発生命体は細胞の生と死の巧妙なバランスの上に成り立っています。細胞死(アポトーシス)の機構に異常が起きると、がんやエイズ、アルツハイマー病といった重篤な疾患が発症します。本研究室では、アポトーシスの制御機構と炎症性疾患の発症メカニズムを解明し、その成果を基にコンピュータシミュレーションを活用した理論的な創薬手法により、新薬リード化合物の創製研究を行います。また、細胞死から炎症、老化・寿命の分子機構を究明し、その制御法の開発から、人類の健康を増進することに貢献しようとしています。田沼 研究室指導教員/田沼 靖一 教授研究室紹介(2017年4月1日現在)疾病に関わる遺伝子やタンパク質が解明されるようになってきました。それに伴い、現在の創薬研究では、これまでの合成化学的な手法に加え、ゲノム情報、コンピュータ科学を駆使した理論的なアプローチも加えて、新薬を創ることを目指します。創薬科学系疾病予防と健康増進は薬学の重要な使命です。環境・衛生薬学は、栄養学・食品衛生学、公衆衛生学、毒性学、環境衛生学を基盤として、原子・分子レベルから地球環境に至る広い視点で人の健康を科学する薬学の伝統的な領域であり、疾病予防と健康増進に貢献し続けています。環境・衛生薬学系生命の営みを遺伝子レベル、分子レベル、細胞レベル、生物個体レベルで多面的に学ぶとともに、がん、アルツハイマー病、糖尿病、免疫疾患、感染症などが起こるメカニズムを明らかにして、より優れた薬の開発に貢献します。生命薬学系薬の効果・副作用・飲み合わせなどの情報を収集・活用したり、病状や薬の服用歴を考慮して薬を適正に使用したりして、患者さんの生活の質を向上させることができる薬剤師となるための学問です。医療・情報薬学系薬学科薬学部59

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