東京理科大学 大学案内2018
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日清食品ホールディングス株式会社グローバルイノベーション研究センター 食品開発室フレーバー開発グループ那須 元太郎基礎工学部 生物工学科 2012年卒(基礎工学研究科 生物工学専攻 修士課程 2014年修了)大学院のときに所属していた研究室では、非アミノ酸を使った新たなタンパク質の開発について研究しました。タンパク質はDNAを一つ変えるだけで大きく変化することもあるため、目指すタンパク質をつくるには、膨大な数のトライアル&エラーを繰り返す必要がありました。失敗も多く苦労しましたが、完成したときの達成感は今でも覚えています。日清食品に就職した理由は、食べることが大好きだったことと、何か面白そうなことができる予感がしたから。私が配属されたのは、インスタントラーメンだけで年間300以上の新商品を開発する研究所です。そこで今、フレーバー開発に携わっています。「味噌の焦げた匂いをもう少し加えたい」「このスープに深みを出してほしい」といった要望に、香料を調整しながら応えていく仕事です。毎日香りを扱うようになり、少しの違いが大きな違いになることを知りました。香料1/1000ミリグラムの差で、「おいしくない」が「おいしい」に変わるのです。気付いたら、大学院時代と同じように、探究心と学ぶ姿勢を大切にして細かな試行錯誤を繰り返していました。私にとって、タンパク質のDNAとカップヌードルの香りは似ているのかもしれないですね。少しの違いが大きな違いに01「カップヌードル リッチ 無臭にんにく卵黄牛テールスープ味」(写真右)のペーストを開発。何種類もの無臭にんにくを直接農家から取り寄せ試食。社会を切り拓く、卒業生Alumni Interviews東京理科大学の卒業生が活躍するフィールドは、企業・学校・官公庁など多岐にわたっています。大学・大学院で得た専門知識や経験をベースにさまざまな職種で活躍しています。科学の基礎知識や論理的思考は、専門分野だけに限らず社会のさまざまな局面で生かすことができます。一つの商品が完成する膨大な数のトライアル&エラーを繰り返し21

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