東京理科大学 大学案内2018
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──アジア初の女性宇宙飛行士であり、国内外で活躍している向井千秋副学長が英語教育の重要性を語ります。まずはジャパニーズイングリッシュでかまわない研究者になるにしても、企業に勤めるとしても、はたまた私のような宇宙飛行士を目指すとしても、理科大の皆さんには、ぜひ大学時代に「国際力」を育んでいただきたいと思います。なぜなら、現代を生きる上では、国際社会とのつながりが欠かせないからです。例えば、海外の研究者とコミュニケーションを図りながらプロジェクトを進めたり、国際学会で研究成果を発表したり、質疑応答に対応したりと、研究者にとって英語力は必要不可欠です。その状況は企業でも同じです。今や多くの日本企業が世界中に工場や拠点を構えており、英語でのやり取りが日常的に行われています。商社や外資系企業なら、英語を使う機会はさらに多くなるでしょう。私たちは、1人で生きているわけではありません。必ずさまざまな人や組織と連携し、仲間と切磋琢磨しながら前に進みます。そのためには、相手の意志を理解し、心を通じ合わせる必要があり、それを実現するのがコミュニケーション力です。特に現代は、英語でのコミュニケーションの重要性が増しています。まずはジャパニーズイングリッシュで構いませんから、1年生のときから積極的に英語力を磨いていきましょう。大事なのは夢に向かって進むこと教育は、自分の夢を実現するためのツールです。私たちは、大学で必要なツールをリュック一杯に詰めてから、頂上に向かって登っていくのです。私は幸運にも宇宙飛行士になれましたが、世の中は厳しく、実現しない夢がたくさんあります。しかし、大事なのは夢を実現することよりも、夢に向かって進むことそのものです。なぜなら、夢に向かう道中でこそ、私たちは大きなパワーと豊かさを得ることができるからです。夢を目指すのと目指さないのとでは、その後の人生がまったく違います。ですから、大学時代に夢や目標をよく考え、自分のリュックを充実させてください。特に英語は、そのリュックに欠かせないもの。くれぐれも入れ忘れないようにしてください。副学長 向井 千秋向井 千秋(むかい・ちあき)1977年、慶應義塾大学医学部卒業。同年、医師免許取得。1988年、同大学博士号取得。同大学医学部外科学教室医局員として病院での診察に従事。1985年、NASDA(現JAXA)より搭乗科学技術者として宇宙飛行士に選定される。アジア初の女性宇宙飛行士として1994年、98年と2度の宇宙飛行を行う。2015年4月より現職。1994年にスペースシャトル・コロンビア号、1998年にスペースシャトル・ディスカバリー号に塔乗。微小重力下でのライフサイエンスおよび宇宙医学分野の実験を実施する。JAXA/NASASpecial Interview夢の実現を目指して進むことが最も大切。その夢をかなえるには、英語力が欠かせません!世界中の人々が、簡単に同じモノや情報を共有できる現在。国境を越えたコミュニケーションは、特別なことではなくなりました。「理系の国際力」を高めるために必要なものを理科大で獲得してください。国際人として、成長する国際力17

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