東京理科大学 大学案内2018
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message構造がしっかりしていなければ、建築物はすぐに倒れてしまうもの。人を守るのも害するのも構造次第。建築構造学は建築の重要分野です。私自身は、建築構造学は特に子どもたちの命を守り、育むことが使命だと考えています。なけ倒れるの建分野構造命をだと 私たちが取り組む「知能住宅プロジェクト」は、理学部と工学部の教員6名による共同プロジェクトです。各分野の専門家が①建築ⅠoT ②環境発電 ③計測・センシング ④通信・ネットワーク、それぞれの視点から、一つのプロジェクトに取り組んでいます。 知能住宅とは、分かりやすく言えば「どこがどのくらい壊れているかを自己申告する家」です。私たちは、住宅の梁や柱の一つ一つにセンサーを取り付け、そのセンサーの情報から建築物の状態をリアルタイムに検知できるシステムを持った家をつくろうとしています。 センサーが自ら発電する「エネルギー・ハーヴェスティング」、低消費電力の「ⅠoT向け無線通信システム」、電子回路上でディープラーニングを行う「ニューラルネットワーク」など、この家を生み出すには各分野の最新知見が欠かせません。 知能住宅が最も活躍するのは大地震のときです。通常、震災後は専門家が建築物の倒壊危険度を確認して回ります。これは重要な活動で、過去に多くの命を救っていますが、一棟の確認のために約3時間、危険な建築物の中にいなくてはなりません。その上、目視しかできないので、専門家でも壊れ具合は正確には分からないのです。知能住宅なら建築物が自ら現状を精緻に教えてくれますから、専門家を危険にさらすことなく、住民の方々の安全を迅速かつ確実に保てるのです。知能住宅が増えたら、震災時に、倒壊の危険性がある建物を避けて、安全に通行できるルートを知らせることもできるでしょう。 私たちは今、2020年の実用化を目指して、大分県国東市に実験建屋をつくり、実験を始めたところです。それぞれの研究室に所属している学生もプロジェクトに加わり、学部学科を越えて研究を進めています。無線通信・情報ネットワーク科学地震の後、劣化や損傷の具合を自ら訴える建物をつくるmessage電気工学を学ぶと、スマートフォンやPCがどのように動作しているのかが分かります。スマホが好きなら、ただ使うのではなく、通信方式や電子機器の勉強をしませんか。スマホ好きの皆さん、電気工学科で待っています。マーよう分かなく、勉強好きで待安全・安心な建築ⅠoTのイメージ。日常時や地震など非日常時に建物が何らかの動きを見せたとき、場所・発生源・大きさなどを検出し、問題が発生していないかどうかを、建物が自己診断して通知する。FRONT LINE of theworld103879FRONT LINE of theworld9FRONT LINE of theworld387長谷川 幹雄 教授工学部 電気工学科KEYWORD鋼構造伊藤 拓海 准教授工学部 建築学科KEYWORD日常非日常リアルタイム性アーカイブ性クラウド、AI、ビッグデータ通信・通知物流拠点(復旧資材、支援物資)作業員・ボランティア警備・警察防犯・防災子供・高齢者の見守り環境発電地震空き巣対策屋外待機・避難所誘導10

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