東京工科大学 大学案内2019
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2018年7月現在先端食品コース免疫食品機能学研究室教授・博士(医学) 今井 伸二郎出身企業:日清製粉グループ本社専門分野: 機能性食品学、免疫学、寄生虫学食品機能化学研究室教授・農学博士 遠藤 泰志専門分野: 食品化学、食品機能学、油脂化学アンチエイジングフード研究室教授・医学博士 佐藤 拓己専門分野: 神経科学、ケミカルバイオロジー、食品機能性生化学研究室教授・博士(農学) 野嶽 勇一専門分野: 生化学、機能性食品、スキンケア応用微生物学研究室准教授・博士(農学) 西野 智彦出身企業:ヤクルト本社専門分野: 微生物学助教・博士(海洋科学) 阿部 周司専門分野: 食品加工、魚肉ゲル、解凍先端化粧品コース細胞制御研究室教授・薬学博士 今村 亨出身:産業技術総合研究所専門分野: シグナル分子、分子細胞生物学、皮膚科学、 放射線生物学、糖鎖科学、生化学皮膚生化学研究室教授・博士(農学) 岩渕 徳郎 出身企業:資生堂専門分野: 毛髪科学、生化学、皮膚科学化粧品材料化学研究室教授・博士(工学) 柴田 雅史 出身企業:花王専門分野: 化粧品科学、コロイド界面化学、無機材料化学美科学研究室教授・医学博士 前田 憲寿 出身企業:資生堂専門分野: 皮膚科学、香粧品学、創薬科学、薬理学、 分子細胞生物学光老化研究室教授・博士(薬学) 正木 仁出身企業:コスモステクニカルセンター専門分野: 皮膚科学、化粧品学抗酸化物質化学研究室准教授・博士(工学) 藤沢 章雄専門分野: 反応化学、有機化学多くの種類があるがんの中で、本来、骨髄の中で体を守る働きをする細胞が異常をきたし、血液や骨、内臓などにさまざまな病変を引き起こすのが「多発性骨髄種」です。私は、この難治性のがんに対する薬の治療効果を高める研究に取り組んでいます。人の細胞内には、タンパク質の分解を行う「プロテアソーム」という酵素の複合体があり、がん細胞においては、このタンパク質分解機能が異常に亢進することがあることで知られています。この「プロテアソーム」を阻害することで、がんの増殖抑制に優れた効果を発揮するのが「ボルテゾミブ」という抗がん剤なのですが、この薬を投与しても効果が薄かったり、耐性ができてしまう患者さんも多く、その原因解明と薬効の改善が、がん治療薬の開発に関わる研究者の課題になっています。そこで私は、プロテアソームの機能の発現を制御する数多くの因子のうち、「UBE3C」と「UCHL5」という2つの制御因子に着目。これらを阻害することでボルテゾミブの感受性を高め、より多くの患者さんに効く薬にすることをめざしています。もともと私が抗がん剤の研究に関心を持ったのは、高校時代に身内をがんで亡くしたことがきっかけです。それ以来、将来は自ら創薬に関わり、がん治療に貢献していきたいと考えていました。その思いを達成すべく、知識や経験を積み重ねて学んでいくために所属している研究室は、先生が抗がん剤の創薬に非常に詳しく、また希望する研究を行える環境が整っています。また、その研究分野と接点がないと思われる化粧品や環境分野の先生や学生からも、客観的かつ斬新な視点に基づく鋭い意見や指摘を受けることもできるのが、多様なコースを有する応用生物学部ならではの強みです。これまでの研究で、2つのプロテアソーム制御因子の発現を同時に阻害すれば、当初の狙い通りがん増殖が抑制され、ボルテゾミブの感受性が高まることがわかってきました。こうした新しい知見を得ることが研究の大きな醍醐味ですが、何よりうれしいことは、家族が自分の研究の内容や成果に興味を持ってくれ、熱心に応援してくれること。これが困難な課題に挑戦していくうえでの一番のモチベーションになっています。難治性のがんをターゲットに、より効果の高い薬の開発をめざす。大学の価値や実力を判断するうえで重要なものさしとなるのが“研究力”です。応用生物学部では、教育機関として最高水準を誇る設備・施設を活用した多彩な先端研究を推進しています。学生たちの取り組みからは、注目を集める学術成果が続々と生まれています。疾患ゲノム制御研究室2018年3月応用生物学部卒業足立学園高校出身(東京都)岡本 一将東京工科大学大学院バイオニクス専攻修士課程1年右は、高感度化学発光撮影装置「ルミノグラフ」を使用したウエスタンブロットの発光イメージ。大学の最新研究設備を豊富に活用することで、制御因子 「UBE3C」「UCHL5」をさらに深く解明していく。75TOKYO UNIVERSITY OF TECHNOLOGY応用生物学部

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