東京工科大学 大学案内2019
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samplestandardCoQH₂10CoQ10(min)CoQH₂9CoQ9HCH3n OOCH3CH3OCH3OCoQ研究最前線専任教員応用生物学部長 梶原 一人教授・工学博士 高機能性食品研究室専門分野:機能性食品、生物保存、生物溶液化学生命科学・環境コースバイオセンサー研究室教授・博士(工学) 秋元 卓央専門分野: 応用物理、バイオセンサー水環境工学研究室教授・博士(工学) 浦瀬 太郎専門分野: 環境衛生工学、上下水道学、 微量化学物質の環境中での挙動・分解処理細胞計測研究室教授・博士(工学) 佐々木 聰(医療保健学部と兼担)専門分野: 生物学、生化学、臨床化学検査学植物工学研究室教授・博士(農学) 多田 雄一 出身企業:三井化学専門分野: 植物バイオテクノロジー、植物分子育種バイオプロセス工学研究室教授・学術博士 松井 徹専門分野: 応用微生物学、生物化学工学バイオナノテクノロジー研究室教授・工学博士 村松 宏出身企業:セイコーインスツルメンツ専門分野: バイオナノテクノロジー、バイオセンシング応用生体科学研究室教授・博士(工学) 矢野 和義専門分野: 生物工学、分子生物学応用生化学研究室教授・工学博士 横山 憲二出身:産業技術総合研究所専門分野: バイオテクノロジー細胞酸化ストレス研究室准教授・博士(工学) 加柴 美里(教養学環と兼担)専門分野: 病態生化学、栄養生化学エピジェネティック工学研究室講師・博士(工学) 吉田 亘専門分野: 核酸工学、エピジェネティクス、バイオセンサー助教・博士(農学) 岡田 麻衣子出身企業:中外製薬専門分野: 分子細胞生物学、分子内分泌学、分子腫瘍学助教・博士(工学) 筒井 裕文専門分野: 環境衛生工学、環境微生物学助教・博士(農学) 中西 昭仁専門分野: 応用微生物学、遺伝子工学、代謝工学医薬品コース生体機能化学研究室教授・博士(工学) 加藤 輝 出身企業:三菱化学専門分野: 生物化学、分子進化工学、創薬化学生物創薬研究室教授・博士(農学) 佐藤 淳 出身企業:東レ専門分野: 生物工学、生化学、生物創薬バイオニクス専攻長/機能性RNA工学研究室教授・博士(工学) 杉山 友康出身企業:協和発酵工業専門分野: 生命工学、分子細胞生物学疾患ゲノム制御研究室准教授・薬学博士 宇井 彩子専門分野: DNA修復・転写、蛋白分解、 エピジェネティクス、ゲノム創薬生体環境創薬学研究室准教授・博士(農学) 笠井 智成専門分野: 生物工学、腫瘍生物学バイオインフォマティクス研究室准教授・博士(理学) 土井 晃一郎専門分野: バイオインフォマティクス、データマイニング助教・博士(理学) 中村 真男専門分野: 糖鎖生物学、神経科学、生化学サプリメントなどに用いられる「コエンザイムQ10」という物質の名前を聞いたことがあるでしょうか。これは、体内でエネルギーをつくる酵素の働きを助ける「補酵素」の一種で、美や健康を支えるアンチエイジング効果などが期待できる抗酸化物質として現在注目されている、ビタミンに似た生理作用を持つ物質です。私は大学入学前から不妊治療に関心があったのですが、「コエンザイムQ10」が精子の運動率向上に関与する可能性を示した研究論文を目にする機会があり、強い興味を惹かれました。進学先を調べた結果、その「コエンザイムQ10」の研究で他大学をリードする実績や、設備・体制が整っている東京工科大学の応用生物学部に進学を決めたのです。卒業課題として取り組んだものは、メダカを用いた実験で「コエンザイムQ10」と受精の関係を明らかにする研究です。メダカを選んだ理由は、Q1からQ12まで存在するコエンザイムのうち、ヒトと同じQ10を生合成する生物であり、また条件を整えれば通年排卵するなど、この研究に適した条件を備えていたからです。実験では、「コエンザイムQ10」の合成を抑制する「4-ニトロ安息香酸」という物質を溶かした水と、普通の水のそれぞれ2種類でメダカを飼育。2週間後、高速液体クロマトグラフィーという装置で2種のメダカのコエンザイムQ10量を測定しました。すると、前者の卵巣は後者に比べてコエンザイムQ10量の低下が認められ、未熟であることが確認できました。一方意外だったのは、未熟だったほうの卵巣に、より多くの「コエンザイムQ10」が含まれていたことでした。私は、この興味深い結果をもたらした要因が遺伝子の違いにあるのではと考え、その仮説を多くの実験により検証し、卵巣の成熟度の差に遺伝子が関与する可能性を探りました。私は卒業後、不妊治療専門の医療機関に就職し、体外受精などを行う医療技術者である「胚培養士」の資格取得をめざしていきます。大学での研究を通じて修得した受精に関する幅広い知識や技術は、就職活動における自分の強みになったのはもちろんのこと、子どもを望む多くの方をサポートする今後の仕事に大いに生かされ、やりがいにつながると感じています。大学での研究を生かして、不妊治療を支える胚培養士へ。細胞酸化ストレス研究室高橋ウイメンズクリニック2018年3月応用生物学部卒業日出学園高校出身(千葉県)荻野 桃子 さん電気化学検出器「HPLC-ECD」による研究結果クロマトグラムと、コエンザイムQ10の構造式。74TOKYO UNIVERSITY OF TECHNOLOGY応用生物学部

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