東京工科大学 大学案内2019
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ココが実学主義研究概要肌の乾燥を防ぐ化粧品素材として注目されている「ヒアルロン酸」の肌への塗布により、表皮の保湿に関与していると言われる「フィラグリン」という物質がどのように変化するかを調べる実験を、企業と共同で進めています。免疫染色などのタンパク質測定法を駆使して調べた結果、複数のヒアルロン酸誘導体が「フィラグリン」を増加させることがわかり、この成果を金沢で行われた日本薬学会で発表しました。研究には、実験やデータ解析に多くの時間を要するので、根気強さが不可欠ですが、その分期待した結果を得られたときの喜びは格別です。新卒者進 学卒業生ココが実学主義橋本 萌東京工科大学大学院バイオニクス専攻修士課程1年(取材時)川口市立川口高校出身(埼玉県)寺坂 美槻 さん2017年3月応用生物学部卒業道立札幌西高校出身(北海道)株式会社ユーグレナ私の将来の夢は、化粧品メーカーの開発職に就き、自分と同じように肌の弱い人でも安心して使うことのできる化粧品をつくることです。この目標に近づくために、私は入学前から大学院へ進んでハイレベルな研究経験を積みたいと考えていましたが、社会に出るまでに時間がかかることもあり、進学するかどうか迷っていました。しかし、大学2年生のときに、通常は6年必要な学部と大学院の修士課程を5年で修了することができる「学士・修士一貫早期修了プログラム」の存在を知り、研究室の先生の後押しもあって出願を決意しました。それまでの成績や研究への意欲が認められ、大学4年の9月から大学院生になることができました。大学院の授業は、内容がより専門的であることに加え、発表やプレゼンテーションが多い点などが学部と異なりますが、4年前期から大学院の授業を履修できる制度もあり、スムーズに対応できました。私が勤めている会社は、微生物を利用した食品や化粧品、バイオ燃料などを開発しているバイオベンチャー企業です。生物やバイオテクノロジーの分野は、未解明なことが多く、無限の可能性を秘めている点に魅力を感じて入社しました。現在は主に化粧品の品質管理や原料開発を担当していますが、仕事の中で学生時代に学んだ「生態学」「分子生物学」「発酵学」「微生物学」などさまざまな授業の知識が大いに役立っていて、今でも当時の授業資料を参考にすることがあります。学生の皆さんには、好奇心を広げて、多くのことを学び、吸収してほしいと思います。今、何をやりたいのかわからなくても、幅広いことに関心を持って学んでいけば、おのずと夢中になって追究できる目標が見えてくるはずです。皮膚のバリア機能として重要な角質層形成のために、ケラチンとともに大切な役目を果たしている「フィラグリン」の免疫染色写真。この学部で入学前からの夢を叶えた先輩もいれば、学びながら大きな目標を見つけた先輩もいます。意欲のある人を未来へ導く場所。それが応用生物学部です。私たちと一緒に、生物・生命の不思議を調べよう。73TOKYO UNIVERSITY OF TECHNOLOGY応用生物学部

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