東京工科大学 大学案内2017
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応用生物学部ブログhttp://blog.bs.teu.ac.jp/教育や研究、学生生活、イベントなどの最新情報を掲載。美科学研究室沖田 奈菜 さん株式会社アデランス2016年3月東京工科大学大学院 バイオニクス専攻修士課程修了工学院大学附属高校出身(東京都)私が所属する美科学研究室は、大手化粧品会社出身の指導教授のもと、科学的アプローチにより肌や毛髪の健康的な美しさを追求することを目的にしています。大学3年次の研究室配属以来、私は2つのテーマで毛髪に関する研究に取り組みました。ひとつめは、「ウスベニアオイ」という植物からの抽出液が発毛や育毛にどう関与するかを探る研究。もうひとつは紫外線による毛髪ダメージの原因追究と、イチゴエキスによる保護効果を調べた研究です。前者の研究では、発毛サイクルにおいて決定的な働きをする毛包内の毛乳頭細胞の発毛・育毛因子に対するウスベニアオイ抽出液の働きを観察。その結果、この物質には従来の発毛剤や育毛剤とは異なるメカニズムの発毛・育毛促進作用があることがわかりました。一方、後者の研究では、イチゴエキスを塗布した毛髪に紫外線を照射した後、その状態を詳しく観察。紫外線による毛髪ダメージに、ある活性酸素が関与していることと、イチゴエキスにその活性酸素の働きを抑制し、毛髪を保護する効果があることを確かめました。この研究で活用したのが、走査型電子顕微鏡(SEM)という本学の片柳研究所棟に設置されている装置です。SEMにもさまざまな種類がありますが、本学に設置されているのは、その中でも世界に数台しかないほど超高性能なもの。普通の顕微鏡では見えないキューティクルの細かな部分まで観察可能なこの装置が、研究を根底から支えてくれました。どちらの研究もヘアケア製品メーカーからのオファーをきっかけにスタートしたもので、研究結果をまとめた後に企業に報告するとともに、学会での発表も行いました。学生時代からこのような先端的な産学共同研究に携わることで、さまざまな刺激を受けるとともに、ビジネスや研究の第一線に視野を広げることができました。大学院修了後は、毛髪関連事業を幅広く展開している企業に就職を決めることができました。研究を通じて培った知識やスキルが、これからの仕事にも存分に生かせそうです。イチゴエキスを塗布した毛髪に紫外線を照射し、その状態を詳しく観察します。超高性能な観察装置を武器に、髪の毛の秘密を明らかに大学の価値や実力を判断するうえで重要なものさしとなるのが“研究力”です。応用生物学部では、教育機関として最高水準を誇る設備・施設を活用した多彩な先端研究を推進しています。学生たちの取り組みからは、注目を集める学術成果が続々と生まれています。先端食品コース免疫食品機能学研究室特任教授・博士(医学)今井 伸二郎出身企業: 日清製粉グループ本社専門分野: 機能性食品学、免疫学、寄生虫学食品機能化学研究室教授・農学博士遠藤 泰志専門分野: 食品化学、食品機能学、油脂化学アンチエイジングフード研究室教授・博士(医学)佐藤 拓己専門分野: 神経科学、ケミカルバイオロジー、 食品機能性食品フレーバー科学研究室教授・農学博士高柳 勉 出身企業:明治乳業専門分野: 果実生理学、ワイン科学、食品科学応用微生物学研究室准教授・博士(農学)西野 智彦 出身企業:ヤクルト本社専門分野: 微生物学助教・博士(海洋科学)阿部 周司専門分野: 食品加工、魚肉ゲル、解凍助教・博士(農学)本間 太郎専門分野: 食品科学、老化学先端化粧品コース細胞制御研究室教授・薬学博士今村 亨 出身:産業技術総合研究所専門分野: シグナル分子、分子細胞生物学、皮膚科学、 放射線生物学、糖鎖科学、生化学皮膚生化学研究室教授・博士(農学)岩渕 徳郎 出身企業:資生堂専門分野: 毛髪科学、生化学、皮膚科学化粧品材料化学研究室教授・博士(工学)柴田 雅史 出身企業:花王専門分野: 化粧品科学、コロイド界面化学、 無機材料化学美科学研究室教授・医学博士前田 憲寿 出身企業:資生堂専門分野: 皮膚科学、香粧品学、創薬科学、薬理学、 分子細胞生物学光老化研究室教授・博士(薬学)正木 仁 出身企業:コスモステクニカルセンター専門分野: 皮膚科学、化粧品学抗酸化物質化学研究室准教授・博士(工学)藤沢 章雄専門分野: 反応化学、有機化学助教・博士(工学)中川 香奈子専門分野: タンパク質工学、構造生物学2016年6月現在健常毛紫外線照射毛65TOKYO UNIVERSITY OF TECHNOLOGY応用生物学部School of Bioscience and Biotechnology

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