東京工科大学 大学案内2017
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応用生物学部では最先端のバイオテクノロジーを基盤に、生命科学の応用分野をリードする革新的研究を推進しています。研究の主体となる各研究室では、さまざまな企業や学術・研究機関の第一線で卓越した実績を持つ教員が研究活動を主導。実社会に貢献する実践的研究テーマであることが特長です。柴田 雅史 教授今井 伸二郎 教授横山 憲二 教授安心な自然由来成分を化粧品に生かす革新的医療機器の開発を支える先端サイエンスを追究病気を予防する画期的な機能性食品の創出をめざす敏感肌や乾燥肌の人、肌のバリア機能が低下した高齢者など、誰でも安心して使える化粧品のための素材開発に取り組んでいます。特に注目しているのは自然素材で、花色色素や植物油脂など身近な材料を、最新のナノテクノロジー材料と組み合わせることで、安心・安全な高機能化粧品に生まれ変わらせる研究を進めています。具体例としては、海苔に含まれる蛍光色素や、柑橘類に含まれる紫外線を吸収する成分を利用した化粧品素材の開発があります。そのまま化粧品に使うのが難しいこれらの成分を、分子サイズの穴を持つ粉体に閉じ込めてカプセル化することで、実用性を高めていく取り組みです。化粧品研究は化学や生物学を中心に幅広い領域にまたがりますから、学生は身近で興味深い研究に打ち込みながら、多様な知識を複合的に吸収することができます。バイオテクノロジーと化学を応用して医療・健康産業に貢献することが、この研究室の目標です。これまでにさまざまな企業とともに、医療分野の診断や研究に用いられる機器・技術を開発してきました。そのひとつが自動的にタンパク質解析を行う電気泳動装置で、既に多くの医学研究の現場で、がんマーカーの探索などに威力を発揮しています。このほか多様な疾患の前兆を簡単・高感度に検知できる測定用キットや、世界で初めて発見された耐熱酵素を利用した、高耐久な血糖値センサーなどの開発にも、研究成果が生かされています。最新の取り組みは、本学医療保健学部の臨床工学科との共同による、より安全で質の高い人工透析を可能にするシステムの研究。未知を切り拓く面白さと、世の中に役立つ技術を支える喜びに出合える研究室です。「医食同源」という言葉のとおり、医と食は密接に関係しています。天然の食品を調べれば、健康促進に役立つ知られざる機能を持つものがたくさん見つかるのです。免疫食品機能学研究室では、花粉症やアトピー性皮膚炎などの免疫疾患や、老化に関連する疾患の予防に効果がある機能性食品を研究しています。現在進んでいる研究のひとつは、石川県の伝統野菜である「金時草」に注目したもの。この植物と特定の乳酸菌を組み合わせると高いアレルギー予防効果が得られることがわかっており、その成分の詳細の解明などが進めば、医薬品に頼らないアレルギー予防が可能になるかもしれません。そのほか、小麦やライ麦の外皮に含まれるアルキルレゾルシノールという成分の老化抑制効果を調べる研究など、食品の新たな可能性を探る興味深い取り組みが進行中です。先端研究レポート化粧品材料化学研究室免疫食品機能学研究室応用生化学研究室61TOKYO UNIVERSITY OF TECHNOLOGY応用生物学部School of Bioscience and Biotechnology

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