東京工科大学 大学案内2018
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2017年4月現在松任谷 正隆多くのアーティストの作品を手がける音楽プロデューサー&アレンジャー。手塚 眞あらゆる映像メディアを駆使して先鋭的な作品づくりにチャレンジし続けているヴィジュアリスト。客員教授ネットショップで服を買ったことのある人の中には、実際に着てみたらイメージと違っていたという経験を持つ人もいるはずです。この問題を解決する方法として、購入前にサイト上で、買いたい服の画像と自分自身の写真を合成する「仮想試着」のようなサービスが考えられます。しかし、ただ手持ちの写真と服の画像を重ねても、「着ている感」のない不自然な画像になってしまうでしょう。この違和感が生じる大きな原因は、写真撮影時の「光」の違いにあります。蛍光灯や自然光といった光源の違いや、写真を撮る場所・時間帯によっても光の色味は変わりますから、別々に撮影した写真を合成しても違和感が出るのは当然なのです。そこで私は、こうした違和感を軽減するための新しい仮想試着システムの開発に、同じ研究室の先輩と共同で取り組みました。この研究のポイントは、背景、服、人物のそれぞれの撮影時の光のデータを取得したうえで、合成時にそれらの色味を合わせる点にあります。例えば背景が水族館内部だとしたら、服や人物の画像もそれに合わせて少し青みがかった暗い光で撮影したように変えます。また、その際に「分光データ」という、いわゆる赤・緑・青の光の3原色からなる画像データよりも高品質なデータを推定して、精度の高いマッチングをめざしている点も大きな特徴です。これを発展させれば、ネットショッピングだけでなく、違和感のない画像合成が必要なさまざまな分野での応用も考えられます。この研究の成果は、大学院1年の夏に都内で開催された学会で発表しました。現在は、この経験を生かし、新たなテーマでの研究に取り組んでいます。私は大学院に進学しましたが、その最大のメリットは、4年次までの研究をステップにワンランク上の高度な研究に挑戦できることです。より充実した研究をめざす人にとって、大学院進学は良い選択だと思います。左:シーンに合わせて服と人物の肌の色を変えることで、違和感のない画像になる右:開発したシステムでは、さまざまな波長の光からなる「分光データ(スペクトル)」を利用ネットでの服選びをサポートする「仮想試着システム」を開発独自のメディア技術を開発したり、新しい活用法を追究して提案することは、メディア学のパイオニアである本学部の大切な使命のひとつです。発想力と行動力を生かした学生たちの挑戦が、メディアの可能性を広げています。イメージメディアとビジュアルコンピューティング東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻修士課程1年(取材時)都立東大和南高校出身(東京都)峯村 侑志教授・工学博士 千代倉 弘明専門分野: ソーシャルコンテンツデザイン、 医学へのCG応用准教授・教育学博士 飯沼 瑞穂専門分野: 教育コンテンツデザイン、国際教育開発准教授・博士(理学) 小林 克正専門分野: ビジネスプランニング、社会システム理論准教授・博士(理学) 松永 信介専門分野: インストラクショナルデザイン、 学習支援環境デザイン准教授・社会学修士 山崎 晶子専門分野: ヒューマンコミュニケーション、社会学講師 吉岡 英樹 出身企業:ミュージックエアポート専門分野: 音楽産業、音楽ビジネス、 デジタルサイネージ就職特任講師・教育学修士 大原 延恵専門分野: 教育心理学、キャリア教育59TOKYO UNIVERSITY OF TECHNOLOGYメディア学部

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