東京工科大学 大学案内2018
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KRWB高校のとき、特定のホームページを狙ったサイバー攻撃の報道に触れたのをきっかけに、ネットのセキュリティに興味を持ち、大学で専門的に学ぼうと思いました。入学後、一番興味を持って受講した科目は、やはり「情報セキュリティ」。暗号などに関するわかりやすい解説を聞いて、ますますこの分野への関心が高まり、情報セキュリティ研究室に入ることを決めました。研究室の宇田先生は学生が国際学会に参加することを推奨しており、私も3年の冬にスイスで行われた学会で発表。しかし、語学力がネックとなって不完全燃焼に終わりました。それまでは就職するつもりだったのですが、「このままでは終われない」と、大学院で研究を続けることを決意。1カ月の海外留学で英語力を磨き、自分にとって2度目となるチェコでの国際学会に臨みました。前回よりも格段にスムーズに発表でき、大きな手応えと自信を手に入れることができました。国際学会へのチャレンジで自信をつけました。卒業研究ネットサービスを利用するときなどに、ページに表示されたゆがんだ文字を読み取って入力するよう求められることがあります。これは、コンピュータプログラムが人間になりすましてアカウントを取得するのを防ぐ「CAPTCHA(キャプチャ)」という技術です。しかし、近年は技術の進歩により、ゆがんだ文字も高い確率で自動解析されるようになってしまいました。私は、このCAPTCHAを解読されにくくするために、人間が持つ「画像を補完して認識する能力」を応用する研究に取り組みました。例えば木の陰に犬の頭と尻尾が見えている場合、人間ならこれが別々の物体ではなく一匹の動物だと分かります。こうしたしくみを利用してCAPTCHAを改良するとともに、その効果をディープラーニングという手法で検証しました。地道な作業の積み重ねですが、アイデアがひらめいたときの感動は、研究でしか味わえないものです。ビッグデータを扱う仕事に興味がありヤフーに入社し、現在、希望通り膨大なユーザー情報を収集するシステムの運用に携わっています。担当するサーバーは毎日200億、1秒間で74万ものリクエストを受けています。このデータを欠損なく集めるシステムを支える業務は、トラブルが起きると全社に影響が出るため責任は重大。その分、やりがいも十分です。大学ではC言語やJava、PHPなどのコンピュータ言語を学びましたが、そのすべてが仕事に役立っています。さらに最近では、在学中に身につけたネットワーク関連の知識が生かせる場面も増え、あらためて実践的な内容を学べたメリットを実感しています。大学で学んだ実践的知識が ビッグデータを扱う責任ある仕事の支えに。コンピュータサイエンス学部で学ぶ先輩や、夢を叶えた先輩から届いたメッセージをご紹介。その生き生きとした姿の中に、あなたの自己実現のヒントが見つかるはずです。野口 晃平 さんヤフー株式会社卒業生2013年3月コンピュータサイエンス学部卒業法政第一高校出身(東京都)ココが実学主義2017年3月コンピュータサイエンス学部卒業県立松戸六実高校出身(千葉県)阿座上 知香東京工科大学大学院 コンピュータサイエンス専攻修士課程1年新卒者進 学45TOKYO UNIVERSITY OF TECHNOLOGYコンピュータサイエンス学部

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