東京工科大学 大学案内2017
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コンピュータサイエンス学部ブログhttp://blog.cs.teu.ac.jp/教育や研究、学生生活、イベントなどの最新情報を掲載。ブレインコンピューティング研究室大嶋 詩緒利 さんNRIネットコム株式会社2016年3月東京工科大学大学院コンピュータサイエンス専攻修士課程修了桐光学園高校出身(神奈川県)スマホやタブレットの普及に伴い、これらのデバイスで読めるデジタルコミックの愛読者も広がってきました。紙媒体用の既存作品をそのまま電子化するだけでなく、モノクロ作品をカラー化したり、初めからカラー作品として制作されるコンテンツも増えています。こうしたカラー化の潮流はコミックの魅力を広げるものだと思いますが、その一方で私が気になったのは、現在のデジタルコミックは特定の色の区別が難しい色覚異常の人には特別な配慮がされていないということです。もともとマンガを読むことも描くことも大好きな私は、より多くの人にデジタルコミックを楽しんでもらいたいという思いから、「色覚異常の方にも見やすいコミックの色彩変更」について研究しました。研究のスタートは、まず、出版社の許可を得てさまざまなデジタルコミック作品のカラー画像データを用意すること。続いて、ペイントソフトで画像の彩度や明度、色相を変更したうえで、色覚異常の人にどのように見えるのかについて視線解析プログラムを用いて調べました。その結果、明らかになったのは、さまざまな色のうち黄色や緑は色覚異常の人が見やすい別の色に変更するのが困難であること。また、無理に見やすい色に変えようとすると、オリジナルとはかけ離れた色となり、作品のイメージを変えてしまう可能性があることもわかりました。研究成果は3回、学会で発表しましたが、いつも苦労したのが説明を短くまとめること。研究室の先生と綿密な練習を重ねて、本番は毎回ギリギリで時間内に収めていました。私にとって研究の醍醐味は、大好きなマンガと向き合いながら、多くの興味深い発見に出合えること。色彩ひとつでキャラクターや場面の雰囲気がガラリと変わったり、作家によって色を塗る技法がさまざまであることがわかったことなどは貴重な収穫です。私は現在もマンガを描き続けていますが、この研究での経験は自分の創作活動にも必ず生きてくるはずです。色覚異常の人はどのように見えるのか視線解析プログラムを用いて調べます。デジタルコミックの魅力を多くの方に楽しんでもらうために最先端のICTを学ぶことと、その可能性を追究することは不可分―それが本学部のスタンスです。研究室を舞台とする学生の果敢な挑戦が、これまでに多くの成果を生み出しています。2016年6月現在ホームユビキタス研究室講師・博士(工学)伊藤 雅仁専門分野: ホームネットワーク、モバイルコンピューティング応用情報コースゲームと認知科学研究室教授・認知科学博士Reijer Grimbergen専門分野: 人工知能、認知科学、ゲームプログラミング環境分子情報学研究室教授・博士(工学)杉本 岩雄 出身企業:日本電信電話(NTT)専門分野: 生体物質工学、表面科学、薄膜工学CSエンターテイメント研究室教授・博士(工学)松下 宗一郎専門分野: コンピューターエンターテイメントアントレプレナー専攻長/ テクノロジー・マーケティング研究室教授・学術修士目黒 良門専門分野: マーケティング戦略論、eマーケティング光集積・分子ナノシステム研究室教授・理学博士吉村 徹三出身企業: Fujitsu Computer Packaging Technologies, Inc.専門分野: 光エレクトロニクス、分子ナノテクノロジー知能情報処理研究室准教授・博士(工学)長名 優子専門分野: ニューラルネットワーク、 遺伝的アルゴリズムヒューマンインタフェース研究室講師・博士(工学)井上 亮文専門分野: ヒューマンコンピュータインタラクションブレインコンピューティング研究室講師・博士(工学)菊池 眞之専門分野: 視覚情報処理、神経情報科学、心理物理学39TOKYO UNIVERSITY OF TECHNOLOGYコンピュータサイエンス学部School of Computer Science

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