東京工科大学 大学案内2019
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人工知能(AI)を活用した、より安心・安全な出産の実現をめざす〈周産期医療の研究〉〈サステイナブルバックパックの開発〉~人間工学に基づいた機能とデザインの研究~介護者の身体的負担と業務効率の変化の検証を〈HAL®腰タイプ介護支援用 活用の影響〉ダミーキャプション東京工科大学では、福岡大学病院と共同で「ディープラーニング(深層学習)」というAI技術による分娩モニターの自動解析の研究を進めています。この取り組みでは、胎児の心拍数と母親の陣痛の強さ(胎児心拍数陣痛図の情報)から、異常分娩の危険性を早期に自動診断できないかを探っています。得られた解析結果は、今後正確な分娩診断に役立てられるとともに、これまで気づくことのできなかった出産の兆候を発見できる可能性もあり、安全な周産期医療に直結する社会的意義の高い研究です。人間は平坦な道ばかり歩行しているわけではありません。荷物を運ぶ・階段を上るなど、状況も歩行路もさまざまです。この研究では、バックパックにおける「荷重運搬の課題」が人間の歩行に与える影響を考察します。荷重位置を多様化し、歩行路条件を変えながら、下肢関節と体幹にかかる負担を3次元動作解析装置と筋電計で分析・研究。歩行やADL指導の有益な知見を得るとともに、デザイン学部と連携し、人間工学に基づくサステイナブルバックパック共同開発も視野に入れています。介護支援ロボットは、より働きやすい環境を実現し、介護現場の人手不足解消のための切り札と言われています。当研究では、地元である大田区内の高齢者施設と協力し合い、HAL®腰タイプ介護支援用を活用することで、介護する側の身体的負担や業務効率がどう変化するのか、ロボットの導入が人々にどのような意識の変化をもたらすのかについて追究。研究結果は、介護支援ロボットのよりよい活用や発展に貢献することが期待されます。▼医療行為のどこをAI化すれば安全性の向上や患者さんの幸せにつながるか。医療へのAI応用には、医療従事者の知恵、豊富な現場経験のフィードバックが欠かせない。生活者の目線で考える人の未来を見据えた研究の数々■ 医療保健学部 08先端研究・教育3次元動作解析装置と床反力計、筋電計を用いて、歩行または環境の変化に応じた歩行形態を計測。体幹と下肢関節の角度変化、関節にかかる力、筋活動量について各条件を変えて比較する。▼介護支援ロボットスーツの導入による介護者の介護負担軽減は、労働条件の改善とそれによる人手不足の解消など、介護現場が抱える問題の解決に期待される。Prof. Sankai, University of Tsukuba / CYBERDYNE Inc.Prof. Sankai, University of Tsukuba / CYBERDYNE Inc.角度変化、関節力、筋活動量につ条件を変えて比較19TOKYO UNIVERSITY OF TECHNOLOGY

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